処女にこだわる男性の心理とは? カウンセラーが分析
「処女至高主義」の実態とは?
世の中に性的嗜好は数あるが、その中のひとつに「処女至高主義」というものがある。該当者は「処女厨」と呼ばれ、ときに経験済みの女性を中古と罵ることも。
自らも非処女である母から生まれてきたのであろうことは明白なのだが、処女懐胎で誕生したのかと思えるほど一度でもシたことのある女性を拒絶する傾向が強い。
どんな心理で彼らは動いているのだろうか。しらべぇ取材班は心理カウンセラー園絵氏に話を聞いてみた。
■なぜ処女にこだわる男性がいる?
「男性が処女にこだわる理由はいくつかあります。ひとつは生物としての本能。男性として生まれると遺伝子が子孫を残そうと呼びかけてきます。それゆえに他の男性の影のない潔白な女性を求めます。
他には潔癖症である可能性も考えられます。性行為はどうしても粘膜同士のふれあいがあります。他の男性と交じり合った経験のあるという事実が頭の中を巡り、気持ち悪いと感じてしまうのです。
自分と前に交際していた男性と比較されるのではないかという心理的不安から経験のない女性を求めることはあると思います。プライドが高ければ高いほど、その不安は大きくなるように感じます」
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■処女信仰をもしなくしたいとき、どうすればいい?
「まず、処女への強い憧れを軽減させる必要があります。その過度の期待が処女信仰をこじらせている原因となっています。
女性から見て20代の女性が処女であると聞くと、純粋無垢な人だなと感じます。また逆に20代の男性から童貞だと聞くと、恋愛経験があまりなさそうだという印象がつきます。
恋愛経験がない女性なら童貞の男性は安心できるかもしれませんが、ある程度恋愛経験のある女性ならいろいろ気遣いができないのかなと不安に感じられるかもしれません。
女性であっても同じで、処女の方は恋愛経験が乏しい傾向にあります。経験が多ければ多いほど、やはり恋の駆け引きは上手なので、ぜひとも偏見を持たずに恋をしてみていただきたいです」
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■実際に処女信仰の20代男性に話を聞いた
「私はいわゆる処女厨ですが、処女だったら誰でもいいというわけではありません。ただ他の男と経験のある女性は、その頭の中に前の男が住んでいるように感じられます。そんなつもりがあろうとなかろうと、私といるときに前の男の影がちらつくはずです。
ほかの人はなぜ我慢できるのでしょうか。デートをしてるときも、夜に睦み合っているときも、他の男をふと思い出すことがあるでしょう。耐えられなくなりませんか。嫉妬の心に身悶えしそうになります」
処女信仰は傍目に見て、恋をするのも息苦しそうに見えて仕方がない。出来ることならば解き放たれることを祈るばかりである。
相手が処女であるかどうかを一切気にせず、聞かず、恋をするように心がけてみてはどうだろうか。好きになったあとで非処女だと知れば、徐々に受け入れられるようになっていくかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵)
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)