プロカメラマンが指摘!にわかカメラ女子が知るべき3つのこと
今はスマホのカメラ機能で、いつでも誰でも写真を撮ることができる。だが、一眼レフなどプロ仕様のカメラを持ち歩き、街中で写真を撮るカメラ女子も増えてきている。その中には、使い方もよくわからずに「にわか」と呼ばれる人も。
しらべぇ編集部では、60代で現役の男性プロカメラマンに「にわかカメラ女子」にならないためにはどうすればよいかを取材。写真を撮るうえでの注意点を3つ教えてくれた。
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①水平な物は水平に撮る
「あえて被写体を傾けて撮ったりすることもありますが、地平線や飛行機から撮った雲海の写真などが傾いているとすごく気持ち悪く感じます。
旅行などに行った際の建物などもそうです。ピサの斜塔みたいになってる写真も見かけますが、何枚も見ていると酔ってきます」
たしかに、わざと角度を傾けて写真を撮っている人を見かけることも。こういう点に注意してみてほしい。
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②四隅にまで目を配る
「写真には四隅がありますよね。撮るものばかりに目がいって、四隅に余計なものが入ってしまっている写真もよく見かけます。
何か入っていたとしても、『あえて入れたな』っていう写真はわかります。もう少し、全体に目を向けることも必要です。」
全体的な美しさを考えられていない写真は、わかる人にはわかるようだ。
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③レンズフードを使う
「一眼レフカメラだと付いてくると思うのですが、レンズフードを使わずに撮影している人もよく見かけますが、これを使わず撮っていると『あ、素人だな』と感じてしまいます」
レンズフードとは、次の写真のようなもの。たしかに、使っていない人は多いかも。
レンズフードにはちゃんと役割があるという。ポイントは、以下のふたつだ。
・ゴーストなどの光の玉や、ガラスの写り込みを防ぐ
・雨や傷からレンズを守る
「あえてゴーストを入れるときなどは、使わずに撮る場合もありますが、屋外では基本付けて撮ったほうがいいと思います。太陽がさんさんと照らす日などで、使うのと使わずに撮るのとでどう違うか試してみるといいと思いますよ」
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■プロカメラマンが語る「基本の大切さ」
そして最後に、彼は「にわか」と呼ばれてしまうカメラ好きに伝えたいことがあると語ってくれた。
「今はスマホで誰もがいつでも写真を撮れる時代なので、写真は全体的にうまくなっていると思いますよ。アプリなので加工もできますしね。
だから、もうちょっといい写真を撮りたいと思ってせっかくいいカメラを買ったのなら、基本を知っておくだけで格段に写真がよくなります。
あとは、どこそこ構わず写真を撮るのではなく、『何でそれを撮りたいのか』『被写体がどうやったらきれいに写るか』など、ストーリーや目的、完成図を想像しながら撮ることも大事です。
撮りたいものが撮れず、どうやったら自分の理想に近づけるのかを試行錯誤しながら撮るのがまた楽しいし、逆に思いもよらないような写真が撮れた場合も、カメラマンとして喜びを感じます」
どうもうまく写真が撮れないと感じている人は、「写真を撮ることの意味」を考えてみることで、今までとは違った写真が撮れるかも。こうしたポイントをおさえておくと、他と差がつけられるだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)