コンビニアイスはどれが一番ウマい?1ヶ月かけて検証(18日目)
1ヶ月間、毎日コンビニの低価格アイスを食べて、「味」「コスパ」「驚き」の3項目からNo.1を決めるこの企画。本日は1976年の発売開始以降、長きにわたって日本人に「一粒のしあわせ」を届けてくれているアイスを紹介したい。
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■意外と知られていない「pino」の歴史
「pino(ピノ)」は森永乳業から発売されている、ご存知大定番のアイス。日本人であればほとんどの人が、一度は口にした経験があると思うが、その背景については知らない人が多いのではないだろうか?
公式サイトによると、もともとpinoが開発された当時、日本で流通していたアイスと言えば、カップやコーン、およびバーくらいであったそう。そこでアイス大国・アメリカへ視察を行ない、小粒のアイスをもとに開発が始まった。
そして導入したのが、今や日本でも当たり前になった「チョコでアイスをコーティングし、溶けないようにする」というスタイル。これは公式サイトにも記述がなかったが、同じくアメリカで生まれた「エスキモー・パイ」を参考に開発したとみられる。
「エスキモー・パイ」は世界ではじめてアイスをチョコでコーティングした製品。「pino」は昔、森永乳業の「エスキモー」というブランドの1商品だったが、なんとなく因果関係が見えてこないだろうか? 知識を知れば、その由来も自ずと見えてくるというものだ。
「pino」は、イタリア語で「松ぼっくり」を意味するpinoから命名されている。その名前のとおり、かわいらしさしかないフォルムは、日本のアイス史の中でも独自の地位を築いている。
味についてはもはや説明も不要かもしれないが、チョコとアイスの絶妙なハーモニーが、本当に素晴らしい。「定番商品が結局、一番ウマい」とはよく言われることだが、まさしくそれを体現した存在と言えよう。
裏面を見ると、なんともにぎやかでかわいい絵が。「この1粒が、世界をプチハッピーに変える。」という言葉に、嘘はない。冷たいアイスで、心はほっこり温かくなるのだ。
なお、「pino」は年間に3~5程度、期間限定商品を出すことでも知られている。定番のウマさに加えて、その時しか味わえないウマさもぜひ手にとってみよう。
【総評】
「pino(ピノ)」(森永乳業)
味:★★★ コスパ:★★☆ 驚き:★☆☆
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(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)