温泉のアトラクション!日本唯一の入浴できる間欠泉「広河原温泉」
天然の噴水ともいえる「間欠泉」。天然温泉が、勢い良く吹き出す様は迫力満点で、見ていてとても気持ち良い。現在では、静岡県の熱海温泉や、長野県の諏訪湖畔などの温泉地で、観光名所となっている。
しかし、温泉大国の日本といえども、この間欠泉に「入浴」できる温泉は、ひとつしかない。その温泉は、山形県の山奥に存在する。
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■山形県「広河原温泉 湯ノ沢間欠泉 湯の華」
山形県の南、飯豊町の山奥。道のりは過酷で、アスファルトの舗装道路は、いつしか砂利のダートコースへと変わっていく。
そんな悪路を走ること約40分(約10キロ)。相当なアドベンチャー道の先に、目的地の旅館「広河原温泉湯ノ沢間欠泉 湯の華」は佇んでいる。
携帯電話は圏外。昨今の整備されきった、雰囲気メインの秘湯とは一線を画す空間だ。さすが日本唯一……覚悟がないとたどり着けない、本物の「秘湯」である。
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■勢い良く吹き出す「間欠泉」…このために来たのだ!
400年以上前から存在し、大正時代は歩いていく湯治場として栄えた「広河原温泉」。現在の旅館は、2005年築の新しい建物で、意外にも設備は充実している。
男女別の内湯と、混浴の露天風呂が完備されており、気になる「間欠泉」は、混浴の露天風呂で体感することができる。
勢い良く吹き出す「間欠泉」。その高さは約3メートルにものぼり、以前は10数メートルの高さまで吹き出したこともあるらしい。しかも、10〜20分おきに吹き出すため、かなりの確率で見ることができるのも魅力だ。
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■湯温はぬるめの夏向き
「間欠泉」と聞くと、高温の源泉が吹き出すイメージだろう。しかし、ここの湯温は30度台前半とかなりぬるめ。これは炭酸ガスによって吹き出すタイプの「間欠泉」のため、高温でなくとも吹き出すから。それにより、人間も入浴することができるというわけだ。
湯温30度台前半とは、かなりぬるめであるが、東北にありながら夏は酷暑となる山形県。これからの時期は、とても気持ちの良い湯浴みを楽しめることだろう。目の前で吹き出す「間欠泉」は迫力満点。天然のアトラクションともいえる楽しさがある。
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■じつは効能豊かな炭酸泉
男女別の内湯は、露天とは異なり、加温されたお湯で満たされている。湯温は40度ほどに設定され、温まりたい場合は、こちらに浸かるといいだろう。
「間欠泉」ばかりに目がいきがちだが、この茶褐色の源泉はとても効能豊か。ナトリウム、カルシウム、食塩がバランス良く含まれた炭酸泉で、切り傷、やけど、慢性皮膚病など、肌トラブルに特効がある。
さすが、大正時代に「湯治場」として栄えた、実力を持つ温泉である。
【広河原温泉 湯ノ沢間欠泉 湯の華】
住所 山形県西置賜郡飯豊町大字広河原字湯ノ沢448-2
電話番号 050-5534-3431
日帰り入浴(10:00〜16:00):600円
宿泊(一泊二食付):9,500円〜
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(取材・文/しらべぇ編集部・小松歩)