斜め上を突き進むタイのファッション事情 ハエ柄、絶対に止められないボタンなど…
アジアいちオシャレだと言われる日本人女性。そのセンスは多くの海外女性に影響を与えていると思われるが、同じくアジアの国家であるタイの女性たちもとてもオシャレだ。街中を歩けば、センスの問題は別にして、タイ人女性たちのオシャレへの意識の高さに驚くことだろう。
販売店も多く、立ち並ぶ屋台の半分以上は婦人服を扱っており、お昼時などは特に、ランチやお弁当を買うついでに服を漁るOLたちで溢れかえっている。その混雑っぷりに、呑気に買い物してて仕事は大丈夫なんだろうか? と余計な心配をしてしまうほどだ。
タイで売られている服の大きな特徴として、まずなにより「安い」ことが挙げられるだろう。ショッピングモールのテナントブティックでない限り、屋台で売られる服はだいたいが200~300バーツ前後(約600円~1200円)。カジュアルなものからドレッシーなものまで、ジャンルも様々だ。しかし、その安さからか、縫製は「酷い」と言わざるをえない。ミシン線は曲がっているし、洗濯すると横線はズレてしまう。
筆者自身、ここタイで上下逆についたファスナーを初めて目にした。どうやって脱ぎ着するのか不思議でならない。さらに、筆者が購入した50バーツ(150円)のブラウスは絶妙に「ボタンが止められない」作りになっているというエクストリームぶりを見せていた。ここまで完全に間違われると、大笑いするしかない。
また、素材についてもツッコミどころはたくさんだ。この暑い暑いタイという国にしては、やたらと装飾的なものや洗濯に耐えられそうにないものが多いのだ。そして、大阪の“おばちゃん”が着るヒョウ柄のインパクトをはるかに凌ぐ、“ハエ柄”のトップスも発見した。はたしてハエは、おしゃれなのだろうか? 日本人の筆者には、その正解は生涯分からないかもしれない。
そして極めつけは、独自に進化を遂げたブランドの“パクリ”ファッションだ。特にシャネ〇にインスパイアされたと思われる服の数々は、本家にはもうどうにも止められないような勢いすら感じる。
こんな、ツッコミどころと新たな発見が満載なタイの不思議ファッションの数々、続きは是非現地で直接ご覧いただきたい。
(文/しらべぇ海外支部・hiroko)