貧しい子供と裕福な子供で大人たちの態度がガラリと変わる社会実験映像

2016/07/10 11:30


※画像はYouTubeのスクリーンショット
※画像はYouTubeのスクリーンショット

もしも公共の場で小さな子供が一人佇んでいたら、大人たちは心配して声をかけるだろう。しかし、子供の恰好がみすぼらしく貧しい身なりをしていても、人々は同じように手を差し伸べてくれるだろうか?

ユニセフ(国連児童基金)により、グルジアの首都トビリシで行われた社会実験の結果がかなり衝撃的だ。



■裕福な子供と貧乏な子供

路傍に佇む子供役を務めるのはアクターのアナノちゃん。6歳の少女である彼女が大きなビルの前にたった一人立っていたら、どれだけの大人が心配に思って声をかけてあげるだろうか。

ただし、最初の実験ではアナノちゃんは裕福そうな恰好をしているが、その次は顔や服を汚し、貧しそうな恰好をして大人たちの反応を待つ。


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■助けてくれる大人たち、しかし…

結果としては、裕福そうな恰好をしたアナノちゃんには親切な大人たちがすぐさま声をかけ「どこから来たの?」「迷子になっちゃったの?」と彼女に手を差し伸べてくれた。

一方で、薄汚れた身なりをしたアナノちゃんに声をかける大人の数はゼロ。あまりに誰もアクションを起こさないので、思わずアナノちゃんもあくびをしてしまうほど。


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■さらに悲惨な結果

次の実験は場所を変えてレストランの中。知らない人のテーブルの周りをウロウロするアナノちゃんに対して、大人たちはどんな対応をするだろうか?

こちらの場合はもっと反応の差が顕著で、裕福そうな恰好をしたアナノちゃんに対して大人たちは気さくに話しかけたり、歓迎ムードな一方、貧しい身なりのアナノちゃんに対しては露骨に邪険そうに扱い、優しく話しかける人は一人もいなかった。


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■どうしてこんなことに?

結局、大人たちの反応にアナノちゃんが激しく動揺してしまったため、実験はその場で中止された。

彼女はレストランでの出来事について「私の顔や服が汚れていたから、大人たちはみんなあっちにいけって言うの」「どうしてかわからないけど、すごく悲しい気持ちになったわ」と語っている。

またユニセフは「想像してください、何百万人という子供たちが、毎日このように押しやられている光景を。変わるのは、貴方がそう決めたときからです」という言葉で動画を締めくくっている。

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取材・文/しらべぇ編集部・びやじま

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