ピットブルは飼うな?犬を保護した男性への警察の対応がヒドい

2016/07/15 11:30


※画像はYouTubeのスクリーンショット
※画像はYouTubeのスクリーンショット

米コネチカット州ウォーターフォード市に住むミュージシャン、ダン・ティレリーさんは、デトロイトのドッグレスキュー(の保護施設)でディギーと名付けた犬を引き取ったばかり。

しかし、インターネット上に投稿されたディギーの写真を見たウォーターフォード警察は、ダンさんの家を訪れディギーの写真を数枚撮った後「三日以内にお宅のピットブルを手放すように」と勧告してきたのだ。



■ピットブルは条例で飼育禁止、でもディギーは…

ウォーターフォード警察の言い分によれば、ピットブルはアゴの力が強く、人間を襲うこともある危険な犬種として市の条例で飼育が禁止されているそうだ。

だがそもそもディギーはピットブルではなく、ウォーターフォード市でも飼育が認められているアメリカン・ブルドッグなのだ。この条例はダンさんにディギーを譲渡する際にドッグレスキューもきちんと把握しており、獣医によって確認も取られている。

ではなぜ警察がダンさんにディギーを手放すよう勧告してきたかと言うと、ディギーの姿を見てピットブルだと思った近隣住民から苦情がきたことが原因のようだ。


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■本業の歌で対抗するティレリーさん

きちんとした獣医師の認定があるにも関わらず独断でディギーをピットブルと判断し、新しい家族と別れるよう告げた警察に対して、ダンさんは歌で戦うこと決意。

YouTubeに投稿したビデオでは、ディギーがいかに温和で人懐っこい犬で、ふたりがどれだけ離れがたい絆で結びついているかを歌にのせて世間にアピールする内容となっている。


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■生まれつき残忍で獰猛な犬などいない

この話には続報がある。ウォーターフォード市の獣医は改めてディギーがアメリカン・ブルドッグであるということを認定し、ふたりが引き裂かれる可能性は限りなくゼロに近くなったのだ。

そもそも犬好きにとって、ピットブルは危険だから飼育禁止というのもナンセンスな話だろう。人に危害を加えるような犬はしつけやトレーニング、そして飼い主からの愛情が不足している場合が多い。

人間にだってしつけや教育、愛が必要なように、犬の性格を決めているのもまた飼育する人間次第だ。

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取材・文/しらべぇ編集部・びやじま

動画動物警察取材
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