「人類滅亡」は実際に起こる?1割以上が「人類は滅ぶ」

2016/07/14 05:30

marekuliasz/iStock/Thinkstock
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「人類はいつ滅亡するか?」は、しばしば議論になる。

今いる人類がすべて消滅することはあるのか、あるとしたらどのような形で消滅するのかという想像は、時として議論の対象にすらなった。30代以上の人々ならば、かつてノストラダムスの予言がブームになったのを覚えているはずだ。

人類はいつも「世界の終末」を気にしながら生きている動物、といっても過言ではない。もしかしたら、人類滅亡は近いうちにやって来るかも。そうした一抹の不安を抱えつつ、最先端テクノロジーを駆使した生活を送っている。



 

■多くの人が「人類は滅びる」

では実際に、人類滅亡の時が来ると信じている人はどれだけ存在するのだろうか?

今回は「100年以内に人類は滅亡すると思うか否か」という内容の調査を取った。「100年以内」ならば割とレンジ幅の狭い時間区分ではないかという判断からだ

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結果、11.7%の人々が「100年以内に人類は滅びる」と回答。


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■天体衝突の可能性

「人類滅亡」の中身にも、流行り廃りがある。

たとえば20年ほど前に流行った「人類滅亡」は、小惑星の衝突によるもの。この頃は『アルマゲドン』と『ディープ・インパクト』という天体衝突映画が公開されていて、その影響から民法の娯楽番組でも「天体衝突の可能性は本当にあるのか?」という議論が行われていた。

『アルマゲドン』も『ディープ・インパクト』も、地球に向かう天体がある日突然発見されたというシナリオだ。だが、考えてみれば天王星は1781年に発見された星。発見者はイギリスのウィリアム・ハーシェルという、当時は音楽家としての知名度が高かった人物だ。ハーシェルはのちに、土星の衛星も発見している。

つまり、「現代の天文学者が地球衝突寸前の天体を発見して大慌て」ということはまずあり得ない話。『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』に出てきた化学者は、ハーシェルよりも遥かにローテクノロジーな人々ということになってしまう。


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■「人類滅亡論」は人類を進歩させる?

ただそれでも、「人類滅亡」が人類の文化史に果たした役割は非常に大きい。「幽霊はいる」と思われているからこそ怪談ものの文学作品が存在するように、「人類はいつか必ず滅びる」という発想は人間文化にとって極めて有益なのだ。

たとえば『Plague inc.』というゲームは、感染症を進化させて人類を滅亡させるという内容。これは日本でも大いに話題になっている。14世紀ヨーロッパで猛威を振るった黒死病を強化し、パンデミックを起こさせるというシナリオもあり「究極の不謹慎ゲー」という声も高い。

だが『Plague inc.』の制作者はエボラ出血熱流行の際、その感染阻止対策への支援を発表。ゲームアプリ内で募金を募り、売上収益の一部と合わせて慈善団体へ送った。

これを見ても、「人類滅亡」は人類の進歩に大きく貢献しているのだ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・澤田真一
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