藤原竜也主演の『そし誰』観るなら必読!アガサ・クリスティの一冊
日本テレビ系列日曜ドラマ『そして誰もいなくなった』(そし誰)の第1話が7月17日に放送され、好評を得ている。
主人公の藤堂新一(藤原竜也)は母に婚約者を紹介し、会社で画期的なソフト「ミス・レイズ」を開発するなど、順風満帆な生活を送るサラリーマン。
だが、ある日突然「『藤堂新一』のなりすまし人物」という疑いをかけられ、「この世に存在しない人間」にされてしまう。
原因を突き止めるため、総務省に勤めている大学時代の友人・小山内保(玉山鉄二)をはじめ友達に協力をしてもらうが、世の中に見捨てられた新一の生活は、どんどん悪い方向へ傾いていく。 そして、登場人物の誰が味方か敵かも解らなくなり…。
これが第1話のあらすじだ。早くも興味を引かれる内容だと感じる。
しかし同タイトルを見たときに、読書好きな人にとってはドラマより先にこちらの作品が思いつくのではないだろうか。 アガサ・クリスティ著『そして誰もいなくなった・And Then There Were None』である。
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■ アガサ・クリスティ著『そして誰もいなくなった』とは
孤島に招待され閉じ込められた10人の男女が、次々と「10人のインディアン」という残酷な歌を連想させるような、疑惑だらけの死を遂げていくミステリー作品。
数あるアガサ・クリスティ小説の中でも、巧妙な切り口と最後まで謎に包まれた展開に特化したこの物語に、読者は圧倒させられるであろう。
ドラマ『そし誰』を観る前に、こちらを読んで楽しむのも手である。 また、同作品はオリジナルで映画化・DVD化されているので、読書が苦手な人はそちらを観るのもまた一味違った世界を垣間見ることができるはずだ。
注目の第2話は、今夜22時30分から放送。新一にまた試練が起こるという。初回放送を観れなかった人のためにfuluでは「見逃し配信」もあるので、今から見始めるのも遅くない。
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(文/芥川 奈於)