【計算してみた】意外とかからない!?イルミネーションで消費する電気代は?
イルミネーションというとクリスマスのイメージが強いが、その後も各地で木々の輝きが街を彩っている。
有楽町と大手町をつなぐ1.2kmに及ぶ丸の内仲通りを結ぶ「丸の内イルミネーション2014」。13万平方mに及ぶ東京ドームシティをライトアップした「東京ドームシティ ウィンターイルミネーション」。世界で活用する照明デザイナー石井幹子氏がプロデュースした「よみうらんど ジュエルミネーション」。
これらはすべて、2月15日まで。幻想的な光で街を彩るイルミネーションは美しいが、一方で老人や一緒にイルミネーションを楽しむ人がいない者にとっては、「電気のムダ!」と主張する人がいるのも事実。
では一体、イルミネーションでは、どのくらいの電気量を消費しているのだろうか。電気代はどのくらい掛かっているのだろうか。「使われている電球の数」さえ分かれば、おおまかな消費電力を導き出すことができる。実際に計算してみよう。
■イルミネーションの推定消費電力と電気代は?
イルミネーション用の電球は防水LEDを使用している。電球によって違いはあるが、100球当たり1時間約6Wの電力。
たとえば、「丸の内イルミネーション2014」では、丸の内オリジナルカラーのシャンパンゴールドのイルミネーションが街を彩っている。街路樹は約240本で、約111万球のLEDが光輝いている。ということは、1時間あたり、
(LED約111万球 / 100球)× 6W=約66.6kWh
の電力を消費することになる。
では、2014年11月13日~2015年2月15日の期間、17:00~23:00の間に点灯していることから1日あたりの消費電力についても考えてみよう。
(使用する消費電力)×(1日の点灯時間)
=約66.6kWh×(17:00~23:00の6時間の点灯)
=約399.6kWh
仮に1kWhあたり15円とすると、
約399.6kWh×15円
=約5,994円
と計算することができる。多くの人を魅了している効果から考えると、意外と電気代が安く感じられるかもしれない。
おまけに、実際はもっと消費電力が少なく済んでいる可能性がある。というのは、「丸の内イルミネーション2014」では、環境や電力不足に配慮した「エコイルミネーション」を使用しているとのこと。今年は、従来の明るさや輝きは変わらず、使用電力を1球あたりさらに30%カットする「NEWエコイルミネーション」も一部で採用しているらしい。
LEDの開発によって、少ない消費電力で輝きを楽しめるようになった。イルミネーションは多くの人の心を温かく照らしてくれる冬の風物詩。2月末まで開催されているところも多いので、訪れてみてはいかがだろうか。
(文/しらべぇ編集部)