「年下の上司」なんて嫌だ!高収入な人はトコトン負けず嫌い
「上司が自分よりも年下」。働いていれば、だれもがあり得る状況だ。年下だろうと、上司の指示には従わなければならないのが組織のルール。「そんなのプライドが許さないぜ!」と思う人も少なくないだろう。
しらべぇ編集部が年下上司に対する受け止め方を調査したところ、年収と関連があると判明した。
■高収入な人ほど、年下上司には納得しない!
あきらかに、年収が高い層ほど上司が年下であることに抵抗感を持っている。とくに1,000万円以上の層では40%を超える。しかし、500万円未満の層では、10%台の割合でしか抵抗を感じていない。
年収が高いほど、プライドの高い人が多いのだろう。上司が年下であることは、つまり自分よりも若年層の社員に出世競争で負けたということ。
プライドはズタズタに引き裂かれてしまう。そんな状況だけは、なにがなんでも避けたいと必死に働く。結果、高年収を実現するほどの出世を成し遂げているケースが多そうだ。
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■スマホゲームに課金している人には、年下上司に抵抗ある人が多い
一方で、こんな傾向にも注目。今や社会現象にまでなっているスマホゲームについて、下記のようなデータがある。
スマホゲームに「課金している」群では、実に45%以上の人たちが年上の上司に抵抗を感じている。「課金していない」群では20%未満なので、差は火を見るよりもあきらか。
ゲームに課金すると、より強い武器やアイテムが手に入り、攻略がスムーズになったり、対戦相手よりも優位になれたりする。
たとえゲームであっても、「負けたくない」というプライドが引き金となり、お金を払ってでも必死でパワーアップ!これは、「年下なんかに出世で負けたくない」という思いから仕事にガムシャラになる現象と、相通ずるものだろう。
■「負けたくない」気持ちは、出世への強力な栄養素
官公庁に勤める40代の部長に、年下の上司に対する想いを聞いてみた。
「自分よりも年下の上司に命令されることなど、絶対に嫌だった。考えただけでも悔しさが込み上げる。その気持ちが原動力となり、今の地位にいられるだけの努力ができた。」(40代部長/官公庁)
プライドの高さが仕事へのモチベーションとなった意見である。しかし、対照的なコメントも。
「『年下に出世で負けちゃダメだ!』そんな古風な考え方に縛られると、自分が苦しくなるだけ。実際、ベンチャー企業の若手社長のなかには、僕の何倍も年収の高い人も珍しくないですからね。」(30代/金融機関)
負けを認めることは恥ではない。平和主義的な思考は、出世よりも自らを安息の領域に投じることへの動機となっているようだ。
自分が「負けず嫌い」なのかどうか。これは、出世を大きく左右する要素であることは間違いない。
課金という痛手を負ってでもゲーム攻略に全力を尽くすのと同様に、骨肉の争いでつらい目に遭遇してでも出世競争に勝ち抜こうと決心すること。高収入を勝ち取るためには、そんな覚悟が必要不可欠なのかもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・桜井洸希)