ポカリCMとあのPV、そしてあの絵本の共通点とは?
このような視点でCM、あるいは色々な国のPVを見比べて空想に火をつけるのも、たまにはいいかもしれない。
健康飲料水「ポカリスエット」のCM『サンクス編』。八木莉可子の可愛さが話題を呼び、現在も放送中だ。このCMのビジュアル、どこかで観たような気がしないだろうか。
「OK Go」の『I Won’t Let You Down』のPVだ。
OK Go(オーケーゴー)とは1999年に結成されたアメリカ合衆国のロックバンド。彼らのPVはどれも大変精度が高く、美しいことで有名である。
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■見比べてみると?
ふたつを比べてみると…
ポカリスエット。
OK Go。
なんとなく、どちらもサークル系。
ポカリスエット。
OK Go。なんとなく、ともにクロス系。
そして、朝日新聞による第96回全国高校野球選手権の『ダンスCM』も…
甲子園。
OK Go。
など。どれがどうである、と深くは掘り下げないが、共にいいCM・PVだと感じる。
最近のCM・PVは、AKB48やEXILE風の「集団キラキラ系」から、このポカリの様な演者・演劇タイプである「観せる系」に変わってきたように思う。
その時、その年々の流行がこっそりと顔を見せながら構成されているスタイルに、どんどんと変化していくのを見ていると非常に面白い。
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■移りゆく景色の美しさ
次々と表情が移りゆくことに興味のある方は、この絵本を手に取ってみてはいかがだろうか。
安野光雅・絵「旅の絵本」/福音館書店発行
繊細・細密な筆使いで描かれた中部ヨーロッパの街並みや緑に囲まれた野山の中を、1人の旅人と1頭の馬が旅をする絵本だ。
その中に台詞はなく、淡々と美しい風系と一本道が続いているだけの作品。だが、始めの1巻から終わりの8巻まで通して眺めると、徐々にその場所が変化していくのが判る。
そうして、この旅人は何を考えているのだろうか、どこに向かっているのだろうか、目的は? きっかけは? …と、想像が広がっていく。
このような視点でCM、あるいは色々な国のPVを見比べて空想に火をつけるのも、たまにはいいかもしれない。
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)