アニメキャラの誕生日を盛大に祝う女子 「原動力」はなにか?
アニメキャラクターには誕生日が設定されていることが多く、ファンが誕生日を祝う文化がある。
ケーキなどを用意して、お誕生日会を開催した模様をツイートに投稿したり、お祝い動画を作ってニコニコ動画に投稿したりするのだ。
しかし、実際どのようにして祝うのか、行動の原動力はどのようなものがあるのだろうか。しらべぇ取材班は実際にファンの誕生日を祝っている20代女子に話を聞いてみた。
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■ケーキだけでなく、キャラの好きなものを用意
20代女子「6月10日は、週刊少年ジャンプで連載しているバレーボール部の高校生の青春を描いた作品『ハイキュー』の岩ちゃんこと、岩泉一の誕生日だったのでお祝いしました。
彼は揚げ出し豆腐が好きなんです。高校生だけど渋いですよね。だから、ちゃんと手作りの揚げ出し豆腐を作りました。惣菜を買うなんて恐れ多いですから。手抜きはできません。もみじもちゃんと庭で新鮮で形が良いのを見つけておいたんです。
次のお祝いは、同じ作品の影山飛雄です。12月22日ですね。彼のイラスト付きケーキを用意する予定です。描いてほしいイラストをもって業者に依頼します。一週間ぐらい余裕をみています。予算は5000円ですね。
いっしょに飾るグッズは普段から買い溜めているので問題ないです。どんな風に飾ろうか今から楽しみです」
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■原動力は二次元への感謝の気持ち
「誕生日を祝う原動力は、キャラクターに少なからず実生活を助けてもらっているから。感謝の気持ちによるものです。
毎日、仕事は残業ばかりで、家と仕事場を行ったり来たり。仕事場ではいい年した大人なのに上司に怒鳴られることもあります。
そんな生活のなかで、一冊の漫画とか、30分のアニメに出会うんです。そこにキャラクターは居ます。自分とは全く異なる世界で生きています。しかし、彼らは、そこで悩んで悔やんで苦しんで、でも必死にもがいて生きているんです。
その姿を見ると、私も頑張らなくっちゃって思えるんです。心の支えになってくれるんです。だから、心から生まれてきてくれてありがとうって、祝いたくなるんですよね。あなたに会っていなければ、今の私は居ないからって」
次元を超えた純粋な愛がそこにはあった。マンガであれ、アニメであれ、二次元のキャラクターである彼らも、ドラマを演じる役者や歌って踊るアイドルとさほど変わらないのだろう。
あれも愛、これも愛。誕生会を開く気持ちは、真摯な愛が突き動かした行動だったようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ)