「映画館離れ」が深刻か ふたつの要因が調査から明らかに
現在、『シン・ゴジラ』や『君の名は。』など、話題性に加えて口コミで広まっている映画が次々と上映されている。
しかし、今すぐにでも映画館へ行きたいという映画好きがいる一方で、「映画はテレビで放送されるまで待つ」という人はどれくらいいるのだろうか。
しらべぇでは、全国20代〜60代の男女1,368名を対象に調査してみた。
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■映画はテレビで放送されるまで待つ人は4割にも
すると、映画はテレビで放送されるまで待つ人は全体の4割にものぼった。
映画を観たいという気持ちはあっても、「いつか観られれば流行りにのらなくてもいい」という人もいるのだろう。
一般の大人が映画館で映画を観られる料金の相場は1,800円。これが高いか安いかは人それぞれだが、DVDレンタルだと格安で借りられることもあり、少しくらい待つかという気になるのかもしれない。
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■女性の映画館離れが顕著に
性年代別の結果を見てみると、30代以上の女性の「映画はテレビで放送されるまで待つ」人が半数に迫る勢いで、映画館離れが深刻なことが明らかになった。
女性で唯一30%台だった20代女性は、流行りに敏感であったりデートで利用したりと、映画館へ足を運ぶ機会が多いそうだ。
水曜日は「レディースデー」として女性が1,000円で観られたり、月の初めは全員1,000円で観られるなど、映画館もさまざまな料金設定で客足を伸ばそうとしている。
だが、観ようと思っていてもタイミングが合わないまま時が過ぎてしまったりもするのかも。
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■経営者はテレビで十分?
さらに職業別で見てみると、「経営者/会社役員」では半数の人が「映画はテレビで放送されるまで待つ」と回答した。
経営者や会社役員には時間がなく、わざわざ映画館まで足を運ぶ余裕がないのかもしれない。また、次に多かった「無職・家事手伝い」は、料金が少し高いと感じているとも考えられる。
それを踏まえると、「専業主婦(夫)」は、家事に追われて時間の余裕がないことに加え、家計のやりくりも同時にしている人が多いのだろう。
実際に、専業主婦の人に話を聞いてみると…
「1,800円あったら、食費にどれだけ使えるかってことを考えちゃいますね。映画館で観たい気持ちはあまりないんですよ。
友達と遊びに行くときに誘われたり、子供に行こうと言われたり、自分から行くってことはしないし、特別なときに映画館へ行くという感じです。だから、テレビで十分」(50代女性)
やはり、主婦の人にとっては1,800円という料金は少々割高に感じる人もいるようだ。
映画を観終わった後に大満足できればいいが、自分で観るまでは正直わからない。「損するかもしれない」と思うと、見るのをためらう人もいるのかもしれない。
しかし、大スクリーンで観る映画は、自宅で観る映画に比べて没入感を感じられるはずだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・山吹彩野)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1,368名(有効回答数)