ブランド物のコピー品は誰が買っている?こんな危険な品物も
有名ブランドのデザインなどを真似したブランドのコピー品は違法なのだが、それでも世の中に出回り、トラブルも後を絶たない。
そこでしらべぇ編集部では、どんな人がブランド・コピー品の利用者なのかを調べてみた。
画像をもっと見る
■年代の高い人、高年収の人ほど所有者が多い
全体での「ブランドのコピー品を持っている」と答えたのは10.1%。20~30代の男性では7.8%、40~60代の女性では12.3%と男性より女性、そして年代の高い人に多い。
年収別に集計すると、年収300万円未満の人の所有率が7.3%なのに対し、1,000万円以上では13.5%。年収が高くなるにしたがって、ブランド・コピー品の所有者も増えるのだ。
他の質問から、ブランド・コピー品の所有者は「ブランド品が好き」という結果が出ている。本当にほしかったブランドの正規品をあきらめ、コピーで我慢するケースも多いのだろう。それが次に表れている。
世帯年収500万円~1,000万円は標準的かそれ以上の水準であるが、「収入が低い」と答えた人の方がブランド・コピー品の所有率が高い。世帯年収が500万円未満でも同様だ。
「収入が低い」と思っているのは、浪費家なせいもあるのかも。ブランド品やコピー品を好む人は、同じ年収でも金欠状態である可能性が否定できない。
関連記事:【動画】超危険な「車いすラグビー」に命を懸ける男たちがカッコ良すぎる
■容姿にも自信、その結果…
ブランド・コピーの所有者は本物のブランド品も好きで、男女ともに容姿に自信のある人が多い。その結果からか、次のような傾向も認められる。
離婚予備軍だけでなく、ブランド・コピー品の利用者は実際の離婚歴も高い。そして浮気経験なども…。
関連記事:偽ブランド品がなくならないワケ 日本でも1割以上「所持」
■時代で変わる違法なコピー品、こんな品物にも
ブランドのコピー品というと、バッグや服、装飾品などを思い浮かべるが実状はかなり広範にわたる。以下はすべて、輸入段階で「知的財産侵害物品」と指定され、差し止められた品目だ。
・医薬品:88,543点(前年比+103.4%)
・携帯電話及び付属品:83,937点(同-25.0%)
・衣類:59,987点(同-25.7%)
・バッグ類:59,619点(同+12.3%)
・電気製品:28,281点(同-17.1%)
(財務省「平成27年の税関における知的財産侵害物品の差し止め状況」より上位5つを抜粋)
年により変動はあるが、平成27年の「偽ブランド医薬品」の差し止め件数は、前年の2倍。時代を映してか「携帯電話・付属品」のニセモノも多い。
バッグや服は「なんちゃって」で済ませていた利用者も、薬や健康食品となると身の危険にもかかわる大きな問題だ。
・合わせて読みたい→偽ブランド品がなくならないワケ 日本でも1割以上「所持」
(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年12月22日~2015年12月24日
対象:全国20代~60代の男女1,353名(有効回答数)