イタリア地震支援で話題のパスタ「アマトリチャーナ」を本格レシピでつくってみた
8月24日、イタリア中部をマグニチュード6.2の地震が襲い、300名近い死者に加えて、400名近くが重軽傷を負って入院した。
イタリア国内のレストランや日本のイタリア料理店では、被害が大きかったアマトリーチェ村が起源のパスタ料理「アマトリチャーナ」を食べて応援する動きが生まれている。
画像をもっと見る
■ピッツェリアでも展開
東京・青山にあるピッツェリア『ナプレ』では、一般的なパスタに加えて、ピザでもアマトリチャーナでの支援を実施している。
パンチェッタにプロヴォラチーズ、プチトマトを使ったアレンジだ。
パスタは1,500円、ピザは1,900円で、注文するとお店と客の双方から100円ずつイタリア震災への義援金となる仕組み。
関連記事:徳川家康の逸話から再現レシピ!現代人もハマる「焼き味噌」
■自宅でもつくってみよう!
アマトリチャーナは、「トマトソースにベーコンを入れる」といったきわめてシンプルなレシピもある。
しかし、せっかくならイタリア産食材を使って、本場のレシピでつくってみるのはどうだろう。
<材料>
・グアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)
・ホールトマト缶
・ペコリーノ・ロマーノチーズ
・ブカティーニ(穴あきロングパスタ)
・玉ねぎ
・にんにく
・唐辛子
・オリーブオイル
グアンチャーレは、豚のほほ肉(焼肉で言う「豚トロ」)を塩漬けにしたもの。バラ肉を塩漬けにしたパンチェッタや燻製にしたベーコンでもいいが、本場で使われるのはこちら。
日本のスーパーなどで手に入れるのは難しいが、イタリア物産の通販「Work-Italia」を営む森田さんから直接買うことができた。
ペコリーノ・ロマーノは、羊の乳でつくられた濃厚な長期熟成チーズ。
パスタは、スパゲッティや細めのスパゲティーニ、ペンネなども用いられるが、現地でアマトリチャーナに使われることが多いのがブカティーニ。
角ばったロングパスタで、真ん中に空洞がある。
関連記事:【レシピ】八杯も食べられる?山形県の郷土料理「八杯とろろ」が激ウマ
■作り方はシンプル
にんにくのみじん切りをオリーブオイルで香りが出るまで炒める。お好みで唐辛子を加えてもいい。
にんにく・唐辛子からじゅうぶん香りが出たら、玉ねぎを入れて透明になるまで炒める。
玉ねぎに火が通ったら、ホールトマトを入れ、つぶしながら炒め煮に。塩・胡椒で味を整えておく。
たっぷりの塩水でブカティーニを茹でたら、袋に書かれた標準ゆで時間より30秒ほど前に取り出して、フライパンで残りの時間ソースを絡ませながら火を通す。
ペコリーノ・ロマーノチーズを削ったらできあがり。
ブカティーニは太麺で芯がなく、うどんに近いような食感だ。
グアンチャーレをわけてくれたイタリア食材通販店の森田さんによると、被災地域を含めてイタリア産の食材はおもに船便で輸入されており、現在は流通に影響がないとのこと。
また、アマトリチャーナをつくるためのグアンチャーレも、今回の件でレストランなどから注文が入っているという。
・合わせて読みたい→【レシピ】キスマイ横尾家に伝わる究極の煮物『横尾煮』が激ウマ
(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)