じゃんけん「田舎チョキ」は本当に地方に多いのか？意外な事実も判明
物事を公平に決める際に用いられる「じゃんけん」。その起源は諸説あり不明瞭だが、中国の拳遊が日本に伝わりアレンジされたものという説が有力のよう。
当然ながら、「グー・チョキ・パー」のお馴染みのポーズで勝負を決するのだが、「チョキ」に2パターンあることをご存知だろうか。
スタンダードなのはピースサインのチョキだが、親指と人差し指をのばす通称「田舎チョキ」が存在する。
マニアックなこのチョキを使っている人はどのくらいいるのだろうか。
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■田舎チョキ愛好世代は？
しらべぇ編集部では実態を調査するため全国の男女に「田舎チョキ」を出されたことがあるか聞いてみた。
結果40代から60代の3割が「ある」と回答。どうやら中高年の間では比較的ポピュラーなのかも。また性別でも若干の開きがあり、男性のほうが割合が高いことがわかる。
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■地域別にみてみると
次に本当に田舎で使われているチョキなのかを検証するため、使ったことがある人を地域別にみてみよう。
北海道がもっとも多く4割で、以下甲信越、九州、東北、北関東と続く。
全体的に関東から東で多く用いられているようで、首都圏から中国・四国にかけては1割から2割程度しか出されたことがないことがわかる。
大都市部の割合が低いことを考えると、田舎で使われていることは明らかと結論づけたいところだが、北海道と九州は大都会であるから、それは早計かもしれない。
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■現在のチョキの原型だった？
ちなみにこの田舎チョキだが、現在の原型とする説がある。親指と人差指をのばす形を「男チョキ」とよび、現行のピース型を「女チョキ」と呼ぶそうで、不格好な前者がすたれていったのだとか。
今回の調査で男性のほうが出された割合が高いのは、そのせいだと思われる。そして「田舎」という名称については、都市部には浸透しなかったため揶揄の意味もこめて名付けられたようだ。
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■出された人に話を聞いてみた
実際に出されたことがあるというMさんに話を聞いてみた。
「仕事で北関東に行ったときなのですが、じゃんけんに勝ったら特典プレゼントという企画がありまして。そのときに初めて親指と人差指をのばすチョキを出す人をみて、びっくりしてしまったと同時に、ちょっと笑ってしまいました。
しかも結構出す人が多くて、現地の人に聞いてみたんです。そしたら、このあたりの中高年層は出す人多いらしく、そういうものなのかと勉強になりました。私はずっと東京に住んでいたので、存在すら知らなかった」
じゃんけんにも地域によっていろいろな形があるようだ。
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（取材・文／しらべぇ編集部・佐藤 俊治）
【調査概要】
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年8月26日～2016年8月29日
対象：全国20代～60代の男女1368名（有効回答数）
