沖縄海上に米軍機が墜落 「ハリアー2」とはどんな飛行機?
22日午後3時ごろ、米空軍の嘉手納基地を離陸したAV−8Bハリアー2戦闘攻撃機が、沖縄本島から約130km離れた海上に墜落。乗組員は脱出して無事と報じられた。
「ハリアー2」とは、どのような機体なのだろうか?
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■世界初の「垂直離着陸機」の進化系
ハリアー2の前身であるAV−8Aハリアーは、イギリスのホーカー・シドレー社が開発し、1960年に初飛行した歴史ある航空機。
エンジンノズルの向きを変えることで、世界で初めて「垂直離着陸」を実用化した。英米やスペイン、タイなどに採用され、おもに艦載機としてフォークランド紛争などで活躍した。
今回の事故で墜落したハリアー2は、その機体をもとに米マグダネル・ダグラス社(現ボーイング)が開発。1985年から運用され、湾岸戦争やイラク戦争などにも参戦。
垂直離着陸できるため大型の空母を必要とせず、小型空母や強襲揚陸艦にも搭載することができるのが強みだ。
日本でもTVコマーシャルに登場するなど、馴染み深い機体。ちなみにイギリスではすでに退役している。
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■新開発のF−35Bが後継機に
墜落の原因はまだ不明だが、原型から数えるとかなり旧型に属するハリアー2。
垂直離着陸という貴重な機能ゆえ米軍では現役だが、国際共同開発が行われ、航空自衛隊にも配備が決まったF-35の垂直離着陸型に交替する予定だ。
なお、現段階で自衛隊には垂直離着陸型(F-35B)の配備計画はない。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)