中学生Jリーガーに続け!特撮界の「U-18ヒーロー」3選
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。
プロの世界に中学生が飛び込む、そんな漫画のような展開がサッカー界で話題を呼んでいます。
サッカーJ1東京のU-18(18歳以下)に所属する久保健栄(たけふさ)選手が、トップチームFC東京に選手登録されることが分かりました。
当面はセカンドチームの東京U-23としてJ3で起用される見通しで、今後の活躍がもっとも期待されている中学生Jリーガーなのです。
Jリーグでの出場最年少記録は、現在、川崎フロンターレに所属する森本貴幸選手が東京ベルディ時代に15歳10ヶ月を記録していますが、現在15歳3ヶ月の久保選手が今シーズン中に出場すると森本選手の記録を更新することになり、こちらも期待がかかっています。
選手のほとんどが20代中盤の大人の世界に、15歳の中学生が飛び込み戦う。特撮作品の登場人物も20代以降の大人がほとんどですが、久保選手のように子供ながら大人と互角に戦う戦士がいます。
今回はヒーローになって活躍した子供をご紹介したいと思います。
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①シリーズ唯一の小学生ヒーロー
さまざまな設定が取り入れられるスーパー戦隊シリーズでは高校生などの学生ヒーローは珍しくありません。
でも、五星戦隊ダイレンジャー(1993年放送)に登場する6人目の追加戦士「キバレンジャー」は、なんと小学生、9歳(劇中で10歳になる)です。
小学生戦士の弱点は「子供の体つき」です。他のメンバーと並ぶと明らかに子供だし、そのままでは「ヒーローらしさ」が損なわれてしまいます。
そのため、キバレンジャーはなんとも画期的(大胆?)な方法でこの問題を解決します。
小さいなら大きくすれば良いわけなので、「変身時に体を大きくして一時的に大人並の身長にする」のです。
大きくなるとは言え、小柄な大人程度の身長ですが、視聴者の子供がもっている「ヒーローになりたい願望」と「早く大人になりたい願望」を上手く体現したヒーローと言えます。
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②ケンカは御法度、友情エネルギーで変身!
小学5年生の少年が変身する超人バロム・1(1972年)は、他では見られない特殊な変身方法をとっています。
バロム・1は、白鳥健太郎くん、木戸猛くんの二人の少年からなる合体変身のヒーローなのです。変身後は大人の体格になることから、小学生ヒーローの弱点(低身長)も克服しています。
合体変身自体は他の作品でも見られますが、二人の友情エネルギーの有無が変身のトリガーになっている点は最大のオリジナリティです。
友情エネルギーで変身するため、二人がケンカをしたりお互いを信頼しない状況に陥った場合は変身が解かれてしまうことも特徴。
ケンカの後はきちんと仲直りしなければ、敵を倒す事ができないのです。友情の大切さを身をもって教えてくれるヒーロー、それがバロム・1なのです。
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③男の子なら、正しく強く
子供新聞「少年タイムス」に所属する小学5年生の天道輝は、小さなスーパーマン・ガンバロンに変身します。
基本的にコメディタッチの作風なので、小学生が変身後もそのままの体型を維持しあくまで「小学生が頑張る」という設定が貫かれています。
途中巨大ロボット・ダイバロンも登場し盛り上がりを見せますが、32話の次回予告で「来週も見てね!」と言ったきり、番組は突然の打ち切り。
あまりにも切ない終幕を振り払うかのように歌われるオープニング曲の「おとこのこなら、ただしくつよく」という印象的なフレーズが忘れられません。
そうなんです、男の子はいつだって、正しく強く生きなければいけないのです。
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■子供から大人の過渡期
今回ご紹介したヒーローは9歳から11歳、小学4年生から5年生にあたる子供たちです。しかし、この年齢を子供、と言ってもはたして良いのでしょうか。
社会的に守られる立場であることには変わりませんが、思春期を迎え意識や自我が確立される時期、早い人であれば「本当にやりたいこと」と出会う場合もあります。
中学生Jリーガーの久保選手は小学生の時点で、世界と互角に渡り合っていたのです。
「子供だから」と決めつけるのではなく、彼らを尊重しさり気なくフォローすることが大人である私たちの役目であり、それこそがヒーローの役目、でもあるのです。
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(文/モノブライト・出口博之)