神社デートが流行の兆し!ホントの参拝手順って知ってる?
映画『君の名は。』の公開から1ヶ月が経過。キービジュアルとなっている東京・四谷の須賀神社へ「聖地巡礼」が流行している。
https://twitter.com/sunetyo/status/780261089212719105
そんななか、もうひとつ流行の兆しをみせているのが「神社デート」だ。
■神社デート>参拝
しらべぇ編集部はTwitterで「神社 デート」と検索したときの件数を調査。
『君の名は。』の公開後1ヶ月間における有効な発言件数は300件近く。昨年の同時期とくらべて約1.5倍も増えている。
「神社 参拝」のキーワード検索結果の数にはそこまでの変動がみられない。デートがてらの若い参拝者が増えているようだ。
てっぺいと神社デートしてきた。 pic.twitter.com/vTWhGWZaEH
— 舘野瑞輝 (@mizuki66forxbox) September 2, 2016
須賀神社は「須佐之男命」(スサノオノミコト)をまつる社。縁結びの神社ではない。縁結びの聖地といえば、多くの参拝者が訪れる島根県の出雲大社だ。
『日本書紀』で須佐之男命の息子とされる「大国主大神」(おおくにぬしのおおかみ)がまつられる、日本屈指の神社だ。
今秋の出雲大社には、須賀神社とともに多くのカップルが訪れることも予測されるだろう。
ただ、せっかく訪れるからには、少しでもご利益があるよう、正式な参拝手順で祈願をしておきたいところ。
お賽銭や鈴を鳴らすタイミングなど、曖昧な人も多いのではないだろうか。改めて正式な参拝の手順を確認しておこう。
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■正しい参拝手順
基本的な参拝は、以下の13の手順に分けられる。
(鳥居~手水舎まで)
①鳥居をくぐるまえに軽く一礼し、参道の端を歩く
②手水舎(ちょうずや・てみずしゃ)で軽くお辞儀をする
③右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、左手を洗う
④柄杓を左手に持ち替え、右手を洗う
⑤再び柄杓を右手に持ち、左手に水を受けて口をすすぐ
⑥もう一度左手を洗い、最後に柄杓を立てて柄の部分に水を流し洗う
(参道~祈願まで)
⑦参道の端を歩き、神前へ
⑧軽くお辞儀をし、鈴を1~3回鳴らす
⑨お賽銭を入れる(投げつけないこと)
⑩一度、深く礼をする
⑪二度手を打つ(出雲大社では四度)
⑫そのまま手を合わせ、願い事を祈る
⑬最後に深く一礼する
以上が基本の作法となる。出雲大社での祈願は通常の「二拝・二拍手・一拝」ではなく、「二拝・四拍手・一拝」となるので注意。また、願うときに住所や氏名を唱える説もある。
宮城県・塩竈神社の関係者に取材すると、
「ご祈祷の際には住所や氏名を唱えることはありますが、参拝のときには必ずいわなくてよい気もします。唱えること自体は、神様にとっては分かりやすくなることですから、親切かもしれないですけれどね」
とのこと。祈願への心持ちと作法をきちんと守ることが何より大事であるようだ。10~11月にかけては、八百万の神々が集う「神在月」と呼ばれる秋の出雲。
日本一の縁結びスポットで正しい神社デートができれば、実りの秋となるかもしれない。
【出雲大社】
住所:島根県出雲市大社町杵築東195
営業時間:境内自由(宝物館は8:30~16:30)
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(取材・文/しらべぇ編集部・ヤグチ)