「スパゲティ」はダサい?呼び方が変わった3選から検証
日本語はじつに特殊な言語で、同じものでも時がたつと呼び名が変わることがある。
その最たる例が「スパゲティ」。最近は「パスタ」と呼ばれ、「スパゲティ? 古くさい」と笑われる場合も。
長年生きてきた人間からすれば「お前らが勝手に違う言いかたをしているだけだろ」と怒りたくなるが、世の流れだけに仕方がない。
しかし本当にスパゲティは「死語」になってしまったのだろうか?
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■「スパゲティ」はダサい?
そこでしらべぇ編集部では全国の男女にパスタを「スパゲティ」と呼び人はダサいと思うか聞いてみた。
結果、ダサいと答えたのはわずか7.8%。とくに変な言葉づかいではないと考えている人が圧倒的に多いことが判明。
「安心してください、古くないですよ」と言ったところか。
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■世代別では?
次に「ダサい」と答えた人を性世代別にみてみよう。
意外にも40代男性の割合がもっとも高い。「スパゲティ、だっさい~。今はパスタっていうんだぜ」と間違った若者言葉の知識を得意満面に語っている模様。
調査結果をみるかぎり20代女性の割合が若干高いものの、古くさいと感じている人は圧倒的に少ない。「別にどちらでもいいじゃないか」と考えているようだ。
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■突然呼び名が変わったものは?
「スパゲッティ」以外にも同じ物であるにもかかわらず呼び名が変わったものがある。代表的なものは以下の通り。
①デニム
かつては「ジーパン」と呼ばれていたが、最近は細かい違いを尊重する意味もあり「デニム」と呼ぶことが多くなった。若者のなかには、「ジーパン」がなにかわからない人もいるとかいないとか。
②ハンガー
衣服をかけておいておく器具のことは、一般的には「ハンガー」と呼ぶ。しかし中高年のなかには「衣紋掛け」という人が少なくない。さすがにこれは古くささを感じる人が多いようだ。
③イケメン
男性で容姿が優れた人を「イケメン」というが、昭和の時代は「ハンサム」だった。現代でその言葉を口にすると、「半袖で寒いの?」と聞き返されてしまうかも。
時代とともに言葉が変わるのは日本語の大きな特徴だが、どれも意味は通じる。古い言い回しをあざ笑うのは少々乱暴だろう。黙って頷いておくのが無難かもしれない。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1365名(有効回答数)