挫折味わえた、いじめから解放…経験者が思う「中学受験して良かった理由」

2015/02/08 20:00


juken

首都圏では2月1日からスタートした中学受験。若き受験生のみなさんの戦いも、ようやくひと段落したところでしょう。

さて、小学生のお父さんお母さんのなかには、ご子息が中学受験をしたほうが良いのかどうか悩んでいる人が少なくないでしょう。最近では公立の中高一貫校もでき、中学受験の選択肢はさらに広がっています。そこで今回、中学受験経験者153名に、「中学受験をして良かったと思う」かどうかを、「よかったと考える理由」と併せて聞いてみました



■中学受験をして良かったと思う人は51.6%

153名のうち、「中学受験をして良かったと思う」と回答した人は51.6%でした。およそ半数ですね。意見は二分しているといえそうです。

ただし、年代別に回答結果を見てみると、「中学受験をして良かったと思う」と答えた人の割合は、

20代:45.2%
30代:52.0%
40代:44.1%
50代:60.6%
60代:56.7%

となっており、50代と60代での数字の高さが若干目立っています。年齢をかさねるほど、重要性に気づいていくのかもしれません。自分の経験が子供たちの中学受験の際に活きたという人も少ないのではないでしょうか。

では、具体的に中学受験をして良かった理由とは? 寄せられた声を紹介していきましょう。

●努力の大切さ

「無条件に努力する経験は大事」(24歳・男性)
「一生のうちで一番勉強した」(37歳・女性)
「いろいろと覚えたことを、まだ覚えている」(57歳・女性)

●大学受験しなくていい

「大学までエスカレーター」(29歳・男性)
「高校受験と大学受験がなかったので」(26歳・女性)
「付属の大学が有り,大学受験に対するプレッシャーがあまりなかったから」(35歳・女性)
「高校受験、大学受験のために勉強せずに青春を謳歌できたかな、と」(44歳・女性)
「中学受験をして合格したので、大学まで受験戦争に参加せずに済みました」(53歳・女性)

●よき友に出会えた

「良い友人に出会えたから」(24歳・男性)
「一生付き合える友人ができた」(37歳・女性)
「良い友を多く得られた!」(67歳・男性)

これらの理由のほか、「挫折を味わえた」(41歳・女性)という声も複数。受験は選抜試験ですから、全員が第一志望校に入学できるわけではありません。そのため、不合格という結果になる場合ももちろんあります。そうした結果も「良い経験だった」と思えるということは、その後の充実した人生が容易に想像できます

また、「小学校でいじめられていて、義務教育で学区の中学校に行けば加害者の連中とまた同じ学校になってしまっただろうから」(52歳・女性)という理由も見られました。環境が大きく変わることで、耐え難かった悩みからすぐに解放されたという話もよく聞かれます。

現在中学受験について悩んでいるみなさん、これら「中学受験をして良かった理由」なども参考に、中学受験について考えてみてはいかがでしょうか?

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月16日(金)~2015年1月18日(日)
対象:全国20代~30代 中学受験経験者の男女計153名

(文/しらべぇ編集部

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