LINEで業務連絡する上司たち 「報告書の進捗は?」で休日気分が葬り去られる!?
LINEやFacebook、Twitter、さらにはメール。多様な連絡手段を持つ現代社会では、その反動からそれをひとつに集約したがる人もいるのではないでしょうか。たとえば、プライベートのやりとりはLINEしか使っていない人の中には、仕事のメールを開くのが面倒ゆえに業務連絡にもLINEを使うケースも多いといいます。
しかし、こうした状況は上司と部下のあいだで思わぬかたちで摩擦を生んでいるようです。以下のアンケート結果をご覧ください。
【質問】LINEで来る上司からの業務連絡は嫌だと思う人の割合
・20代:34.0%
・30代:43.8%
・40代:46.8%
・50代:31.3%
40代は特に業務連絡でLINEを使うことに抵抗があるようです。LINEには「既読」や「グループ」など、業務連絡をするうえで効率がよさそうな機能が多く備わっていますが、一体、どのような点が嫌われてしまっているのでしょうか。
仕事でLINEを使いたくない3つの理由
アンケート回答者のコメントからその理由が浮かび上がってきました。
1:いつでも応対しなくてはならない
「既読をつけてしまった時点で業務について返信をしなくてはならないから」(36才・男性・事務職)
「『LINEを見ていないわけでないだろう』と思われるので未読すらできない。事実、それで怒られたことがある」(29才・男性・営業)
「仕事用のケータイがないので、上司は通話無料のLINEで電話してくる。LINEを嫌いになりそう笑」(30才・女性・アパレル)
2:トーク画面に緊張感が走る
「トーク画面に会社の人のメッセージが来るようになってからほのぼの感がなくなった」(25才・女性・IT)
「タイムラインで子供と遊んでる上司がいる一方、トークでは厳しい口調なギャップに違和感」(33才・女性・教育関係)
3:LINEらしいコミュニケーションがとれなくなる
「スタンプを送れないトークに違和感がある。さすがに会社の人とはスタンプが使えないので・・・」(28才・女性・医療)
「かわいく着せかえているアプリに仕事の連絡が来るのはデザインに合わないので本当はやめてほしいです」(26才・女性・貿易)
「会社の人も見るのでふざけたプロフィール写真や『ひとこと』をのせられなくなった」(40才・男性・エンジニア)
「寝る前に仕事にかんする長文をLINEで送ってくる上司のせいで一時期アプリを開くのがいやになった」(35才・男性・営業)
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LINEでの業務連絡は事前に意見すり合わせの必要あり
LINEでの業務連絡が生み出すストレス問題の要諦は、アプリ特有のコミュニケーション様式を無視した連絡のあり方にあるようです。本来、短文かつスタンプを交えるなど軽いトーンでチャットするはずのLINEで、仕事口調かつ長文でのやりとりを強いられるのだとすれば、そこにストレスを感じる人がいてもおかしくありません。
LINEでの業務連絡を試みる場合、メンバーと十分な議論を重ね、合意形成を経てから取り組むことが肝要かもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月16日(金)~2014年1月18日(日)
対象:全国20代~60代 男女計164名
(文/しらべぇ編集部)