【クイズ】「キラキラネーム」より難しい!? 日本語・中国語の当て字いくつ読める?
いきなりだが、みなさんに問題。上の画像は、日本に実在する苗字。この「九」という苗字を正しく読めるだろうか? ちなみに、今回の答えは「きゅう」や「く」ではない。
■実はこれで「いちじく」と読むのだ
「一字で九(く)」と読める→「いちじく」という、いわばトンチ。昔の人の思考回路は、おもしろい。
しらべぇ編集部では以前、読み方が独特な名前を紹介したが、それは苗字や地名、ものの名前に関しても、「当て字」は多く存在する。そこで今回は、ついつい周りに教えたくなる、日本語や中国語の当て字について調べてみた。
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■「小鳥が遊ぶ」理由は?
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考えさせる系の苗字では、他にも…
・「小鳥遊」→小鳥が自由に遊べるのは「鷹がいない」から→「たかなし」
・「八月一日」→旧暦で稲穂を収穫する時期→「ほづみ」
といった珍しいものが実在。「小鳥遊=たかなし」は、人気アニメのキャラクターとしても、登場している。
さらに明治時代は、文明開化にともなって外来語が多く日本に流入したことから、空前の当て字ブームとなった。「麦酒」で「ビイル」としたり、「コーヒー」には「珈琲」を当てた。その中には「基督」(キリスト)のように中国語から引用したものも多くある。
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■進化する中国の「外来語」
そして今、漢字のふるさと中国でも、グローバル化によって大量の外来語が流入し、当て字をつかって中国語に取り入れられている。
当て字はざっくり、以下の3種類にわけられる。
①漢字の音を当てはめたもの
②漢字の意味を当てはめたもの
③漢字の音と意味を当てはめたもの
今回は、数ある中国語の当て字の中から、これら①〜③のパターンに該当する当て字をクイズ形式でご紹介しよう。
1.「卡拉OK」
①の音を当てはめたパターンである。当て字に英語を使うのは果たしてOKなのか気になるが、それはさておき◯◯オケといえばこれが思いつくはず…。
2.「微軟」
パソコンで、書類やグラフをつくるときに使うのは?
3.「藍牙」
最近のスマホにはよくついている機能である。
4.「朱羅公園」
③のパターン。前半が音を当てはめたもので後半が意味を当てた、あの有名映画。
5.「可口可楽」
③のパターンで、飲み物の商品名。
以上、5問の答え合わせをしていこう。
1.「カラオケ」
2.「マイクロソフト」
3.「Bluetooth」
4.「ジュラシックパーク」
5.「コカコーラ」
さて、あなたは何問正解できただろうか? コカコーラの当て字は発音が似ているだけでなく「口当たりがいい」「おいしい」「楽しい」といったイメージが漢字を通して伝わってくる。
実は、コカコーラの当て字はそれ以前別のものだったのだが、あまりにも漢字のイメージが悪く売れなかった。しかし、この漢字にして以降売上がみるみる伸びたという「ハイセンス当て字」なのだ。
これからも世界で新しい言葉が生まれ、それが漢字文化圏に入ってくるたびに、こうした興味深い当て字が生まれ続けるのだろう。
(文/しらべぇ編集部・髙橋夏帆)