結局何だって人生に例えられません?64.5%が「人生は○○と一緒」論にもうウンザリ!
「人生はマラソンと一緒!」「人生は野球そのもの」
アスリートの発言で「人生は○○と一緒だ」という発言を耳にしたことはありませんか? たとえばマラソン。コースを走る最中で体力の限界を迎えたり、辛くて逃げ出したくなることもある。けれども、ゴールを迎えたときに大きな喜びを享受できる。そしてまた新たなレースへ向けて第一歩を踏み出す。これが彼らが山あり谷ありの人生とマラソンを重ね合わせる所以です。
ほかにも野球やサッカー、将棋や柔道など、何かと人生を重ね合わせて「人生は○○と一緒!」「人生で重要なことは○○につまっている!」という言説を耳にしたことのある方は少なくないでしょう。となると、こうした現象に一つ疑問を持つ人がいるようです。
「結局、なんだって人生に例えられるのでは?」
たしかに、人生に例えられる競技やゲームには枚挙に暇がありません。本サイトでは、こうした人生論に対する人々の意識を調査してみました。
【質問】
「人生は野球そのもの」「人生はマラソンと一緒だ」などとよく言われるが、結局何だって人生に例えることはできると思いますか?
・はい:64.5%
・いいえ:35.5%
6割以上の人は人生の例え話に違和感を抱いていたのです。
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いったい「人生は○○と一緒」の何がおかしいのか?
続いて、本調査の対象になった人生訓に辟易している2人のコメントをご紹介します。今回取り上げるのは、2人とも「人生は○○と一緒」に違和感を持つ30代の男性です。
■Yさん(30才・男性)の場合 「『人生は皿洗いと一緒だ』も成立します」
「たとえば『人生で必要なことは部活で学んだ』って言いますが、部活が人生の中に内包されてるわけですから人生で必要なことが部活に入っているのは当然だろう、と思います。『人生はマラソンと一緒だ』とも言えるけど『人生は皿洗いと一緒だ』とも言えてしまいますよね。皿洗いのなかにも『慎重に取り組む』『やらなければならないことは後回しにしない』など人生において重要な要素は含まれています。こうした言葉を好む人は自分の身近なことを安易に人生の話にまで拡大しているのでしょう」
■Sさん(31才・男性)の場合「人生で必要なことは野球につまってる」←君の人生野球しかしてないじゃん!
「高校時代の体育教師は人生を野球で例えるのが好きでした。『野球には人生に重要なことがすべてつまっている』とよく口にしていましたが、彼の経歴は高校まで硬式野球をして体育大学に進学。卒業後は高校野球の指導者になるためにストレートに高校教師になりました。結局一貫して野球しかしていないわけで、『人生は野球と一緒だ』というより『人生で野球しかしてない。だから野球が人生そのものだ』というのが正確です。自分が懸命に取り組んだことをすぐに人生に重ね合わせることに思考の短絡性と想像力のなさを感じざるを得ません」
2人の意見は一理ありますが、人生の困難さがスポーツ競技などに詰まっているのもまた事実です。
たしかに、なにか教えを説いたあとに「これには人生において重要なことがすべて詰まっています!」と締めれば、聞き手が傾聴する効果もあるのでしょう。やはり、何でも言葉は使いようなのかもしれません。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年2月13日(金)~2015年2月16日(月)
対象:全国20代~60代の男女1500名
(文/しらべぇ編集部)