「キミ、内定持ってるだけで偉そうだよね?」 大人が就活「成功者」に持つ違和感とは
毎年3月が近づくにつれて必ずニュースで取り上げられる話題の一つに大学生の就職活動があります。大規模なイベント会場で開かれる合同説明会でインタビューに答えるスーツ姿の大学生を見かけた方は少なくないでしょう。
彼らの内定が出揃うのは大学四年次の6月から9月にかけて。一般に、マスコミや大企業が早く内定を与える傾向にあります。
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このころ、彼らが過ごす大学のキャンパス内ではなにが起きているのでしょうか。
毎年、採用活動のために首都圏大学に頻繁に足を運ぶというプラスチックメーカー勤務のMさん(27才・女性)は、最近のキャンパス内で必ずと言ってよいほど見かける光景があるといいます。
「内定を獲得した大学生によるセミナーや座談会を告知するビラをよく見かけます。他にも、公務員や会計士などの資格試験を突破した大学4年生が後輩たちに攻略のコツなどを教えるイベントが多く開かれているみたいです。内定を獲得した途端、彼らはヒーローであり先生になるんです」(Mさん)
しかし、こうした傾向にMさんはやや違和感を抱くといいます。
「内定を獲得したということは、ようやく社会人のスタートラインに立ったことを意味します。にもかかわらず、内定をもらった時点で崇められ、なかには少し偉そうな態度でキャンパスを闊歩する内定者も存在することに違和感を持ちます」(同上)
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就活の「成功者」の偉そうな態度に43.5%が違和感!
実はMさんのような考えを持つ大人は少なくありません。本サイトが20〜60代の男女1500人に聞いたアンケートによると、就活の「成功者」が偉そうに大学生の前に君臨していることに違和感を持つと答えた人は43.5%。
さらに興味深いのは世代別の結果です。違和感を持つ20代が39.0%に対し、60代は48.0%。年配者ほど内定を獲得しただけの大学生の態度に強い違和感を持っていたのです。
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大人たちはなにを求めているのか
たしかに、ある企業から内定をもらえたことは、その企業が学生に一定の評価を与えたことにほかならない以上、誇らしいものかもしれません。とはいえ、「就活」というゲームが終われば、今度は「就職」という新たなゲームが始まります。すでに終わったゲームの勝者であったことをいつまでも誇るのではなく、新たなゲームに向けて戦略を練る態度を大人たちは求めているのかもしれません。
(文/しらべぇ編集部)