仕事ができる人ほど…「海外移住を真剣に考える」人たち
平成27年の国勢調査の結果、日本の総人口(外国人を含む)が初めて減少に転じた。その一方で、海外に永住あるいは長期滞在をする日本人は、毎年着実に増えている。
そこで「日本脱出(海外移住)を真剣に考えている」人について調査してみた。
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■国内人口は減少、海外に暮らす日本人は増加
平成5年から平成27年までの各年10月1日における海外永住者および長期滞在者をグラフ化すると、どちらも増加しているのが一目でわかる。
地域別の統計では北米のほか、近年はアジアへの移住者が増えている。
ビジネスが国際化してきたことで海外赴任したりそのまま永住者となるケースもあるが、閉塞感が強い国内よりも海外に期待する人が増えているともいえそう。
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■働き盛り・未婚者が国内脱出の意思が高い
しらべぇ編集部での調査の結果、「日本脱出(海外移住)を真剣に考えている」人は全体で7.5%。中でも、未婚者が特徴的だ。
既婚者は年代の上昇とともに日本脱出の意思は薄れるが、未婚者はそれほど低下しない。そして、40~50代という働き盛りが12.8%ともっとも高い回答に。
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■自由度が高い人ほど移住の意思
職業別では、「自由業」がもっとも海外移住を検討している。続いて「商工サービス自営」「会社員」となる。当然だが「公務員」は一番低い。
年収別では、700~1,000万円の人たちが 19.2%と高い回答率になった。
移住検討者の特徴としては、仕事の満足度も高く出世していて、それでも安定よりも冒険を求め、ギャンブルが嫌いではないという結果に。
これらの人たちは現在の職場でも大事な存在だろう。アーティストやスポーツ選手以外にも、仕事の実績や資金を活かして海外移住をしたい人たちは、着実に増える傾向にありそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年9月23日~2016年9月26日
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)