買う・食べるでできる震災応援 鳥取の名産が揃うアンテナショップ
しらべぇでは2回にわたり、鳥取中部地震のリアルな被災地の人の声を紹介してきたが、関心を寄せる人の「情報が少ない」という声の中には、エリアに対する認知の低さを指摘するものも含まれている。
被災エリアの特徴や魅力については、改めて紹介する予定だが、まずは手軽に被災地を応援できる方法を紹介したい。
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■募金受付けも「とっとり・おかやま新橋館」
東京・新橋駅から徒歩数分にある岡山県との共同アンテナショップ、「とっとり・おかやま新橋館」はレストランや観光相談の窓口も併設されている。
店内には3つの募金箱が設置されているほか、東京に居ながらにして、直接的に「買って応援」ができる場所だ。
鳥取県の物産としては梨やカニが有名だが、海の幸も豊富で「とうふちくわ」をはじめとする練り物もおいしい。
酪農も盛んで、「白バラ」ブランドの乳製品もオススメのひとつ。
また農産物も梨や柿、野菜などのほか「他の長芋とは、レベルが違う」と言われる北栄町で採れる「ねばりっこ」といった、スーパーではなかなか入手できないブランド野菜も購入できる。
その他、らっきょうを使った珍しいディップ、イソフラボン含有量の多い大粒の三朝神倉大豆を使用した納豆をはじめとした、名産を使った加工品も人気だ。
地ビール・ワイン・日本酒や甘酒など、県内各所のアイテムも充実。店内の一角には、買ったものを食べられるイートインスペースもあり、人気のソフトクリームなども楽しめる。
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■ボランティア窓口の紹介も
店内2階のカウンターには、県職員が対応する窓口があり、さまざまな相談に応じているという。
「通常は、観光や移住に関するご相談を受けている窓口ですが、震災の後には『ボランティアへ行きたい』という相談にいらっしゃる方もいて、県のボランティア受付け窓口を紹介したりもしました。
大手ニュースポータルでも紹介された、地震で落ちてしまった梨を販売したイベントでは、普通なら手に取ってもらえないような、傷の多いものをあえて選んで買われるお客様も多かったです。
入荷してもすぐに売り切れるほどで、みなさんから『応援するお気持ちで、買っていただいている』というのが感じられて、嬉しいですね」(鳥取県職員・谷口誉幸さん)
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■ネットで簡単 ふるさと納税での寄附も
今回の地震で被害に遭った代表的なエリア、倉吉市・湯梨浜町・北栄町は税制優遇のある「ふるさと納税」が適用される寄附の窓口もある。
「ふるさと湯梨浜への寄付をお考えのみなさまへ」(湯梨浜町HP)
「緊急寄附申込受入れ一覧」「鳥取県東伯郡北栄町」(ともに「ふるさとチョイス」)
現地では地震により、一部中止や延期されたイベントもあるが、会場や内容を変更して開催するなど、「現地を訪れて、消費活動することで応援したい」という声にも積極的に応えている。
住む場所によって、できることが限られるケースもあるが、「ふるさと納税」といった寄附だけでなく、現地の食材のお取り寄せやスーパーで鳥取県産を購入するなども有効だ。
“応援したい”と思ったら、まずは身近にできることからでも、アプローチしてみてもらいたい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)