転職活動なんて嫌な思いばかり!30代男性が嘆きの声
生涯において重要なイベントは数多いが、転職ほど人生を左右するものはない。成功すれば万々歳だが、失敗すれば転落してしまうことも。
それだけに職探しは真剣に行うもの。しかし受け入れる側はさほど必要性を感じていないことも多く、面接などで下にみられることが多々ある。
企業側の上からな態度に、「嫌な思いをした」人はかなり多いのではないだろうか?
■転職活動中に嫌な思いをしたことがある人は…
実態を調査すべく、しらべぇ編集部では全国20代から60代の転職活動経験者659名に、活動中に嫌な思いをしたことがあるか聞いてみた。
結果、世代によってかなりの違いがあることが判明。30代男性が4割とかなり高い割合になっているのに対し、40代は2割しか存在していない。
30代男性は就職氷河期やリーマンショックなど不況の煽りをモロに受けた世代。転職したくとも企業が受け入れられない状況だったことが多く、門前払いやパワハラを受けた人が多いのかも。
年齢を重ねるほど転職経験者が多くなるにもかかわらず、これだけの人が嫌な思いをしているのは少々異常にも思える。
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■嫌な思いをしたことがある人に聞いてみると…
転職活動を4回経験しているという30代男性のSさんに転職活動で経験した嫌な思いワースト3を聞いてみた。
・3位:面接中に担当者が寝る
「ある会社の面接で発生したことなのですが、2対1の形式で話していたところ、質問していないほうのお偉方がコクリコクリ寝ていたんです。なんだか馬鹿にされたような気がして、頭にきてしまいました。
結局合否がでる前に断りました。本当は入りたい会社だったのですが、仕方ない」
・2位:グループディスカッションで喧嘩寸前
「転職活動でグループディスカッションをやらされたことがあります。こういうことは学生向けだと思っていたのですが…。本当に嫌いなんですよ、これ。
1つのテーマを決めてディスカッションするのですが、『リーダーになったほうが評価があがる』と思っていそうな今でいう意識高い系の男性がなにかと仕切り始めて、自分の意見が絶対のような感じで進めていきやがったんです。
最初は黙っていたのですが、試験官の手前黙っているわけでにもいかず、納得いかないことに反論していたら言いあいになってしまって。
周りが引くほどヒートアップしてしまい、結局落とされました。意識高い系も落ちたと思うんですが、詳細は不明です」
・1位:面接官の執拗なパワハラ
「やっぱり面接官のパワハラが1位です。履歴書をみせただけで、『結構辞めてるねえ、あんな問題があるんじゃないの?』といわれたり、志望動機を述べたら『それならうちじゃなくてもいいんじゃない?』と腐すような発言をされたことがあります。
一番ひどかったのは、あるマスコミ系の会社。希望年収をみて『お前に何ができるんだ、こんなに出せるわけないだろ』、『身の程をわきまえろ』などと怒鳴られました。
私も怒り狂って酷い言葉を口にして退室しましたが、あれは本当にムカついた。今は会社に務めて10年になるのでわかりませんが、10年位前はそういう会社、結構ありました。
最初に入社した会社にずっといればそんな思いをせずにすんだので、やめないほうが幸せだったかもしれない。
今は景気がそこそこいいみたいで、20代はそんなに気苦労もしていないみたい。バブル組は何の苦労もなく会社に入れたと聞くし、間に挟まれた我々は本当に不幸だなと思っています」
30代はなにかと苦労の多い世代のようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の転職活動経験者659名(有効回答数)