これもお国柄? おおらかすぎる中国の英語サイン事情
13億あまりの人口を抱える大国である中国。英語教育に関してはいち早く2001年に小学校での英語の授業必修化がなされている。
読み書きのみならず、討論(ディスカッション)も授業に取り入れるなど、国際的に活躍するための素地を養うことが英語教育の目的のひとつとなっていることが感じ取れる。
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■観光施設では中英併記も
駅や電車内など観光客も多く利用する施設では、中国語と英語が併記されていることが多い。しかし、その内容は間違っている訳ではないものの、ふと戸惑ってしまうものを見かけることもしばしばだ。
例えば、とある博物館の案内板。これによると3階は「探索館 Exploration Pavilion」だが、3階に上がってみると「探索館 Discovery Pavilion」と記載されている。
「どっちやねん!」と関西人ならツッコミたくなるところだろうが、中国の人々にとってはExplorationだろうがDiscoveryだろうがどちらも「探索」ということなのだろう。
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■ホテルの英語は?
比較的リーズナブルなホテルでも、英語が併記されていた。
例えば、このホテルの名称は「美興大酒店」、英語名は「Amersino Hotel」である。室内のアメニティーに目を移すと、違和感を覚えた。AMERSINOであるべきところがAMERSINDになっている。
誤植、しかもホテル名を間違って印刷し納品となれば、日本では制作側担当者のクビが飛ぶのは当たり前、取引停止もやむなしというレベルである。もちろんその誤植された印刷物は全て破棄になるだろう。
この間違いをめぐってどのようなやりとりがあったのか、またやりとりそのものがあったのかすらも知るすべはない。
しかし、ホテル名が間違っていても石けんは石けんとして使うことができる。それなら「没問題」(メイウェンティと発音。特に問題にならないことを示すとき、さまざまな場面で使われるため、よく耳にする)ということなのだろう。
ありえないほどのおおらかさも、この国らしさなのであろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・上泉純)