要改善?「エレベーターの開閉ボタン」6割が間違えた経験あり
エレベーターに乗る人のために、開けようと押したボタン。間違って閉めるほうのボタンを押してしまい、気まずくなったことがある人は多いはず。
しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,365名に「エレベーターのボタンについて」の調査を実施。63.2%もの人が開けるボタンと間違えて、閉めた経験があると回答した。
「親切で開けようとしたのに、閉めて嫌がらせをしたみたいで後味が悪い」(40代男性)
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■間違えやすいデザインのボタンとは?
エレベーターの開閉ボタンは、いくつかの種類がある。一番間違えやすいと言われているのが、三角で表現されたタイプだ。
「開いている感じと閉じている感じが、あまり伝わってこない。じっくりと見てもそんな状態なのに、とっさの判断で見分けるのは難しいと思う」(30代女性)
このボタンを採用しているエレベーターは多いはずなのに、感覚的にも染み付いていない人が多い。それだけ、見分けるのが難しいデザインといえるだろう。
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■矢印の表記でわかりやすくするも惜しい…
三角が見分けにくいとの意見が多いからか、矢印で表現しているボタンもある。
三角よりも矢印にすることで、動きが表現されわかりやすくなっている。しかし、これでも間違えると指摘をする人も。
「上が閉まるになっているので、いつもの感覚だと間違える可能性が。このへんは、エレベーターすべてで統一したほうが安全にもつながると思う」(40代女性)
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■漢字表記にも欠点が
「開ける」と「閉める」を、漢字で表記されたボタンもよく見かける。
漢字なら高齢者にもわかりやすいが、ただどちらも部首が「もんがまえ」のためにまぎらわしい。画像のボタンは色を変えており、わかりやすいように工夫はされている。
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■開けるボタンには「OPEN」のデザイン
最後に紹介するエレベーターのボタンは、間違える要素をできるだけ排除した作りになっている。
大きなボタンに開くボタンには矢印の中に「OPEN」と表記。また閉まるボタンにはあえて矢印の表示だけで、文字を使用しないことで見分けやすいようにしている。
大きなエレベーターだからこそ、できるデザインだ。
エレベーターの開閉がわかりにくいのは、見分けがつきにくい他にも統一性がないことも一因だ。高齢化が進み、海外からの観光客が増える中で、ユニバーサルデザインをさらに突き詰める必要があるだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)