稀勢の里が悲願の初優勝!「無冠の帝王」をついに返上
21日、大相撲初場所14日目が行われ、稀勢の里が悲願の初優勝。
これまで何度もチャンスがありながらここ一番で敗れ続け、ファンの期待を裏切ってきただけに、喜びもひとしおのようだ。
相撲を見て泣きそうになったの初めてや
おめでとう稀勢の里👍👍— 海輝 (@HzW7jKgJXLS17bj) January 21, 2017
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■無冠の帝王を返上
稀勢の里は史上2位の早さとなる18歳3ヶ月で新入幕を果たし、将来の横綱候補として大きな期待を受けていた。しかし、小結になると苦戦するようになり、一部で「永世小結」などと揶揄される。
2012年にようやく大関に昇進すると、連続勝ち越しを続け安定した成績を残すようになったが、優勝には縁がなく必ず大事なところで敗戦。精神的な弱さが指摘され、「ノミの心臓」という陰口もでるほど。
ところが今場所は、初日から終始安定した相撲。単独トップで迎えた14日目、不安視する声もあったが逸ノ城に勝利。結びの一番で白鵬が貴ノ岩に敗れたため、千秋楽を待たずに優勝が決定した。
支度部屋で白鵬敗戦の報を聞き、インタビューを受けた稀勢の里の目には光るものがあった。ようやく、苦労が報われた瞬間だったろう。
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■日本人横綱への期待が
今後期待されるのが、横綱昇進。稀勢の里は昨年3場所連続で綱取りのチャンスがあったものの、いずれも痛いところで土がつき、綱取りは幻に終わっている。
とくに白鵬、鶴竜らが休場した秋場所は「最大のチャンス」とされたが、豪栄道に優勝をさらわれ失敗。好機を活かすことができなかった。
ファンは大事なところで必ず負けるイメージのあった稀勢の里に厳しい目を向けていたためか、しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,368名に実施した調査では、「稀勢の里は横綱になれると思う」と考えている人は3割程度に留まっていた。
今回の優勝で横綱昇進となるかは今のところ不明だが、大きく前進したことは間違いなく、厳しい声をようやくはね返すことができるかもしれない。
悲願を達成した稀勢の里が久しぶりの日本人横綱となるのか、今後が注目される。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年8月26日~2016年8月29日
対象:全国20代~60代の男女1368名(有効回答数)