家族愛を描くテレビに不満!「円満ばかりでない」との声も
感動を狙ったテレビ番組では、よく「家族愛」をテーマにしたドラマやドキュメンタリーが放送される。
しらべぇ編集部では、全体20〜60代の男女1,365名に「物語・ドキュメンタリーについて」の調査を実施。その結果、33.6%の人が「家族愛を描く物語やドキュメンタリーは安易だ」と答えたのだ。
王道ともいえる手法だが、好まない人もいるようで…。
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■すべての家族が円満とは限らない
年代別では、意外な傾向が判明。
若い年代のほうがあまり家族の絆などを軽視しているとおもいきや、予想を覆し20代が一番少ない結果なのだ。むしろ60代以上で4割近くと高い割合になっており、年齢を重ねると思う部分があるのだろう。
家族愛を描いた番組に嫌悪感を抱く人たちは、次のように語る。
「家族愛は大切だけど、チープな内容で無理やり感動の押し付けるようなテレビは嫌気がさす」(30代男性)
「すべての家族がうまくいっているとは限らない。それを『家族とはすばらしいものだ』と決めつけられると、問題を抱えている家庭にいる人たちはさらに劣等感を抱きかねないと感じてしまう」(40代女性)
テレビの構成に対する批判をしている人もいれば、家族愛そのものにあつかいにくい要素があると感じている人もいる。
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■元ヤンが安易な家族愛を嫌う理由
ヤンキーだった人は、半数以上とかなり高い割合になっている。
ヤンキーは時代の影響もあるが、反抗心の背景には家族が不健全である場合が多いと言われている。両親の不仲や親からの虐待など、不安定な感情を「グレる」ことで発散をするのだ。
「ヤンキーまではいかないけど、友達の家を転々としていた時期がある。家の居心地が悪いので、帰るのが嫌だった」(30代女性)
家庭は安心できる場所であるべきなのだが、残念ながらそうでないところも多い。育った環境により「家族愛」に対するイメージは、大きく異なるのも無理はないだろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年12月16日~2016年12月19日
対象:全国20代~60代の男女1,365名 (有効回答数)