『東京タラレバ娘』KEYの毒舌はなぜ刺さる?専門家が分析
日本テレビ系で放送中のドラマ『東京タラレバ娘』。視聴したアラサー女子たちが、『逃げ恥』でキュンキュンしていた心をあらためて殺していく勢いだ。
タラレバ娘の「恋愛のバッターボックスに立たずに他人の恋愛をベンチからヤジる姿勢」や、坂口健太郎(25)演じるイケメンKEYの「女子でもないのに女子会」「いい年した大人は自分で立ち上がれ」「もう女の子じゃないんだから」などの辛辣なセリフが話題になった。
keyが、若くてイケメンだからこそあの毒舌になにも言えなくなるけど、普通の男性に言われたらもっと腹立つし、もっと傷つく。#タラレバ娘
— ちいg (@gggsse) January 20, 2017
https://twitter.com/tlura_714/status/822610308791463936
なぜ、これらは注目されたのか。人間心理にどんな影響を与えるのか。しらべぇ取材班は心理カウンセラー・園絵氏に分析を依頼した。
■タラレバ娘は自分達の危うい状況をとても理解している
園絵:恋愛のバッターボックスに立たないタラレバ娘たちは、ひたすら偉そうなことをいうのに人生を費やしてアラサーになりました。
不満の原因を他者や周囲の状況に求めることを『外的帰属型』と呼びます。
タラレバ娘たちは自分達の危うい状況はとても理解している上で、自身の欠点から目を背けてしまっている状態です。
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■KEYの言葉はなぜあんなにも刺さるのか
園絵:KEYは的確に問題点を指摘しているから、逃げ場がなくて刺さるのだと思います。
自分の態度や能力に原因を求めることを『内的帰属型』と呼びます。
目を背けたい部分を、言葉にされて突きつけられる。これは視聴者にとっても同じことが起きているのでしょう。
KEYは辛辣なセリフを吐く際、とてつもなく冷淡な物言いをします。非言語コミュニケーションである身振り手振り、目線、すべてが冷たい。
だから、言葉に希望をもてません。優しさがあるかも、みたいな余裕を感じないんです。ゆえに、より深く心をえぐるのでしょう。
2話からは倫子(吉高由里子(28))だけでなく香(榮倉奈々(28))と小雪(大島優子(28))のグズグズ恋愛も展開。
より刺さるアラサー女子は増えそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・モトタキ 取材協力:心理カウンセラー園絵)