若者の「節分」離れ進む一方、子供に伝統文化経験させたい親多く
2月3日は「節分」。とくに「立春」(2月4日)の前日を指す。
古くから日本では、「鬼は外、福は内」のかけ声で豆をまくなど、邪気を払う習慣がある。
一方で、マンションに住む人も多い現代、豆まきなどは近所の迷惑になるため、節分の慣習を行わない家庭もありそうだ。
しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,400名を対象に「節分の恒例行事」に関する調査を実施した。
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■節分のしきたり
「今年、節分行事を行うつもりだ」と回答したのは全体の34.4%。およそ3人に1人は準備をするようだ。
年代別では、年令が下がるほど、徐々に割合が低くなっている。やはり、ゆるやかに節分離れがあるようだ。
一方で、子供がいる人で節分の行事を予定しているのは44%と多い。日本の伝統や文化を、節分を通して教えたいと考える親が増えるようだ。
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■豆まき以外の風習
豆まき以外にも、節分には地域ごとの風習が多い。年齢の数だけ豆を食べたり、地域によっては、厄年の人が家から一番近い道路の十字路に豆を置いて帰ったりする。
節分の夜12時に家のすぐ近くの四つ角(若しくは十字路)に歳の数だけ豆をおいて振り返らずに帰るという風習があり、私は厄年にそれをやらされてめちゃくちゃ怖かった
— sasi/🤕🦩🌱 (@sasi_me) February 3, 2016
あーそうそう、旦那が厄年なんで地元に昔からある「十字路にこっそり豆置いて振り返らずに戻ってくる」ってやつやってもらうですよ。ホントはお金も一緒に包んで捨てに行くもんらしいけど、そこまではしない。あとお豆は鳥さんに食べてもらうように包まない。ゴミになるしな。
— マレーベア・ステルス (@nabuy) February 1, 2016
また、柊(ひいらぎ)の枝に鰯(いわし)の頭をさした「柊鰯」を戸に挟む地方もある。「やいかがし」とも呼ばれ、鬼は焼いた鰯の臭いが嫌い、または、臭いに寄せられて柊のトゲでやっつけるなど、諸説ある。
今年の節分は柊鰯を作ろうと思う。そう思って周りを見渡すとヒイラギがないことに気づく。花屋に聞くも入荷なしという。さあてどうしたものか、と思っていたら、スーパーに「節分セット」として出始めた。さすがだ、さすがだよ、スーパーマーケット。若干の悔しさを感じながら1束198円を払う。
— 甘もの会 (@amamonokai) January 28, 2017
節分の時に飾るヤイカガシって西日本の呼び方だったの…?
一般的だっていう柊鰯っていう呼び方の方が知らなかったのですが…
通りでヤイカガシって言っても周りがポカンとするわけだ…— ポン・デ・たえポン (@ahoge_meganekko) January 26, 2017
縁起の良い方角(恵方)を向いて巻寿司を丸かぶりする恵方巻のように、一地方のならわしが全国的に伝わる可能性を考えると、「柊鰯」もメジャーになるかもしれない。
ちなみに、2017年の恵方は北北西。北を向いて少し左の方向だ。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日
対象:全国20代~60代の男女1,400名(有効回答数)