幼少の頃に通った「駄菓子屋」大人でも楽しめる理由とは?
学校が終わったら、小銭を握りしめて駆け込んだことのある年代には、懐かしい「駄菓子屋」。
少子化の影響や跡継ぎの問題などもあり、かつてあった場所に駄菓子屋がなくなっていることもあるだろう。
意識をして「駄菓子屋」を探してみると、街中で見かける機会も減ってしまっている。
そんななかでも、駄菓子バーといった駄菓子をつまみに、お酒を呑むというコンセプトのお店もオープンしている。大人になっても、食べたいと思うこともあるようだ。
また、大人になっても、駄菓子屋に通い、楽しみたいと思う人も多い。その理由はなんなのだろうか。しらべぇ取材班では、駄菓子屋に行きその理由を調査した。
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■230年以上の業歴がある駄菓子屋「上川口屋」
東京雑司ヶ谷の鬼子母神内にある『上川口屋』。
江戸時代1781年に創業し、230年以上の業歴がある駄菓子屋だ。鬼子母神は安産や子育の神様のためか、駄菓子屋にも子ども連れの大人も目立つ。
価格帯は、1個10円程度から。
大人も楽しめる理由は、
「子どもの頃はお小遣いのなかで計算して買っていたが、欲しいものを大人買いできる喜びを感じられる」
「幼少の頃に食べていた懐かしいお菓子を大人になって出会った人と共感出来る」
「好きなものをつまみとして少しずつ食べられて、お得!」
など懐かしい気持ちと、大人になった今の気持ちが交差することが理由のようだ。ここ『上川口屋』でも当時の気持ちを思い起こすことができる。
例えば、味はカツだが、中身は魚のすり身の入った「ビッグカツ」駄菓子屋の定番のひとつ。濃いめの味が、大人でも後引くウマさだ。
右手にある蒲焼き屋さんやカルビ焼き肉なども定番人気のひとつ。大人になってからも、お酒のおつまみとしてピッタリな食感だ。
キャンディーボックスも友人と分け合って食べた方もいるだろう。
かつては子どもの放課後のたまり場になっていた「駄菓子屋」。
大人になってから行ってみると、ノスタルジックな居心地とかつての気持ちがよみがえってくる。
所在地:東京都豊島区雑司ヶ谷3-15-20
営業時間:10:00~17:00
休日:悪天候時
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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)