DMMを装った「架空請求」のメールが来たので電話した結果…
近年、増加している「架空請求」による詐欺被害。ニュースなどでよく耳にするものの、ついつい他人事と思ってしまい、どこかで「自分は大丈夫」と思っていないだろうか。
そんなある日、しらべぇ編集部にも「架空請求と思われるショートメール」が届いた。
■「DMM」を名乗る人物からショートメール
差出人は、動画サービス等を提供している「DMM.com」を装った「DMM」という人物。
有料動画閲覧履歴があり未納料金が発生しております。本日連絡なき場合、法的手続きに移行します。DMM相談窓口 03-6856-0169
本日中の連絡をせがんでいるうえ、「法的手続き」というフレーズが、焦燥感をかき立てられる。
冷静になってみれば怪しすぎるメールだが、DMM.comを利用しているなど、何等かの心当たりがあれば、うっかり問い合わせをしてしまいそうだ。
編集部では、その怪しさを検証するために、電話をかけてみた。
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■電話をかけてみた結果
電話に出た相手が、またいかにも怪しすぎる。
・音声ガイダンスや保留音は無く、数秒の静寂の後、わさわさという雑音、寝起きのような声で男が「もしもし?」電話に出る。
・名前、生年月日、年齢、連絡先を聞かれる。
(年齢に至っては「今何歳ですか?」というきき方をされる。)
・「調べて折り返しますんで。」と言われ、電話を切られる。
明らかに、「相談窓口」ではないと判断したので、着信拒否設定にした。
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■江戸川区が「架空請求発信元」として注意喚起
区民からの情報提供により、1月16日から電話番号を公開し、「架空請求詐欺発信元」として区のホームページにて、注意喚起している。
詐欺に使われている電話番号は複数あり、現在江戸川区のホームページにて情報提供されているものに関して確認することができる。また、現在DMM.comも消費者庁や、警察へ相談している。
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■電話をかけなければ何も起こらない
報告されている事例によると、ショートメールが届いても、無視していれば何も起こらないとのこと。
間違っても個人情報を教えたり、お金を払ってしまうことのないように。心配な場合は、「消費者ホットライン」188番に連絡を。
いつ誰が狙われるか分からない架空請求詐欺。「おかしい。」と、思ったら、一旦冷静になり、落ち着いた行動を取ることを、心がけておきたい。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ)