インフル感染の格闘家に「無期限出場停止」 ファンから批判殺到
インフルエンザが流行中だ。冬場はどんなに注意を払っていても、インフルエンザに感染してしまうことはある。
そうなった場合は、無理を押して出勤などせず家で療養すべき。だが、これがもしプロスポーツの世界ならばどうだろうか?
大事な試合を控えた選手が、インフルエンザに感染したらどのような判断を下すべきか。それを問われる出来事があった。
■インフルエンザでタイトルマッチ中止に
立技格闘技興行『RISE』の取った行動が、ネット界隈で議論を呼んでいる。
それは1月28日に後楽園ホールで催された『RISE 115』でのこと。この日のメインイベントはスーパーライト級タイトルマッチ、王者の裕樹選手と挑戦者のHideki選手という取り組みだった。
だが、この試合は行われなかった。Hideki選手のインフルエンザ感染が判明し、ドクターストップがかかったのだ。
これを受け、RISEコミッションは「プロとしての自己管理の不足」と言及、Hideki選手を無期限出場停止とした。
この措置が波紋を呼んでいる。
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■「インフル完全阻止」は不可能
この件についてのTwitterの反応を見てみよう。案の定、「RISE側が間違っている」とするツイートが目立っている。
コレで選手はインフルにかかってても、無理して試合会場に来てばらまく人になるのですね。RISEやばい。
— 師走の翁@プリフリ同人誌20日発売 (@siwasunookina) February 8, 2017
同じ話題を引っ張るのはあまり好きではないですがRISEの件は納得いきません。
今日、社内でも今季二人目のインフルの方が出ました。普段からいくら健康に気を付けていてもかかるものはかかります。
選手だけ厳しくするのではなく、もし主催者が興行の日に病欠したら辞任とかその位やってほしい。— ロシアンフック (@telephone_punch) February 8, 2017
私、格オタだけど、自分の子供に格闘技をやらせるなら、インフルで休んだら無期限出場停止を食らっちゃうRISEの系列のジムじゃなく、K-1ジムに入れたいなって思います
— エクスプロド・マジカル (@kudphilia1992) February 7, 2017
インフルエンザはマスクやうがいなどにより、感染のリスクを減らすことができる。だが、感染そのものを100%阻止することは不可能だ。そうでなければ、インフルエンザは天然痘のように撲滅されているはず。
RISEコミッションはHideki選手のインフルエンザ感染を「関係者への物心両面にわたる多大なる迷惑行為」としているが、いささか統計学的な面を無視している感は否めない。
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■選手の安全が第一
では、Hideki選手は無理をしてでも試合に出るべきだったのだろうか?
格闘技興行のコミッションは、まず第一に「選手の安全」を考えなければならない。最悪のコンディションの選手をリングに立たせることは、まずあり得ない判断だ。だからこそドクターストップがかかったのである。
それを踏まえた上で「インフルエンザ感染は自己管理の不足か否か」という議論が発生しているわけだが、先に書いた通り「インフルエンザの完全シャットアウト」は不可能。難しい判断ではあるが、「無期限出場停止は厳しすぎる」というファンの声が出てくるのは致し方ないだろう。
いずれにせよ、インフルエンザに感染したら無理をせず休むのが一番だ。
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