「交通マナーが悪い都市」は大阪がダントツ でもあの2県民だけは…
2004年の約95万2千件から、12年連続で減少している交通事故（2015年は約53万7千件）。
死者数も1970年代に1万6千人を超えていたのに比べると死者数は4,117人と大きく減少しているものの、2015年は15年ぶりの増加がニュースとなった。
では、全国の主要都市の中で「交通マナーが悪そう」と思われているのは、どの街なのだろうか？ しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,378名を対象に調査を実施した。
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■「大阪」がダントツ1位
全国11の主要政令指定都市の中で、圧倒的な票を集めたのは、大阪。「もっとも交通マナーが悪そう」と考える人が4割を超えた。
2位は名古屋が2割弱の支持を集め、人口が最多の東京が3位で続く。
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■地元民のイメージがとくに悪い
では、「大阪は交通マナーが悪い」と感じているのは、どの地域の人たちなのだろうか？ 調査結果を都道府県別で見てみると…
大阪府および隣接する府県住民のイメージが、かなり悪いことがわかる。大阪府民で「大阪の交通マナーが全国一悪い」と思っている人は6割に迫った。
この結果について、大阪府民に聞いたところ…
「黄色信号は、『青と同じ』って感じで普通に走ってます。車間距離があまりなくてもグイグイ割り込んでくるし…。肌感覚ですが、東京よりクルマの平均スピードが早い気がします」（20代男性）
「自分としては旅行した名古屋とかのほうが悪い印象です。繁華街のタクシーが歩行者に対するマナーとか、東京のほうが悪く感じましたし…」（30代男性）
府民の中でも意見が分かれるようだが、じつは47都道府県の中で2つだけ、大阪を1位に選ばなかった県がある。愛知県とお隣の三重県だ。
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■事故数・死者数がもっとも多いのは愛知県
じつは、人身事故がもっとも多いのは愛知県で、44,369件（2015年・警察庁発表）。2位の大阪府より約4,000件多く、死者数でも全国一だ。
それを知ってか、愛知県民は33.3％、三重県民は29.4％が「名古屋市」を1位に選んでいる。そこで、名古屋市民にくわしく聞いてみたところ…
「横断歩道で歩行者がいても、構わず曲がろうとするクルマが多い。たぶん、後続車が多いので歩行者よりそちらに気を使っている」（20代男性）
「ウィンカーつけずに車線変更、割り込みは茶飯事。これは片側5、6車線がザラだから仕方ない面もありますが」（20代女性）
「東京から転勤して暮らしてますが、クルマが怖いせいか、歩行者は幅が2メートルくらいしかない横断歩道でも赤信号だと止まっていて、それはそれで驚きました」（30代男性）
「クルマ社会なのでマナーの悪いクルマも必然的に多くなり、目につきやすいのではないか」（40代男性）
このように、印象やデータからも、「大阪・名古屋の交通マナーが悪い」のは確実と言っていいだろう。
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（文／しらべぇ編集部・タカハシマコト）
【調査概要】
方法：インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間：2016年12月16日～2016年12月19日
対象：全国20代～60代の男女1,378名（有効回答数）
