大分「日本名水百選」に選ばれた山奥で絶品「幻の魚」が食べられる

2017/03/25 06:00


大分県南西部に位置する竹田市。ここは、全国でも有数の名水地として知られている。

市内には多くの水汲み場があるが、なかでも豊後竹田駅から車で10分ほどの「河宇田湧水」はバツグンの湧水量を誇り、連日多くの水汲み客が訪れる人気の水汲み場だ。

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そんな湧き水を堪能した際には、水汲み場すぐ奥にある「幻の魚」が食べられるお店に立ち寄るのがオススメ。


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■「えのは」とは…?

「お食事処 命水苑」は戦後、水産試験場だった土地を建て直し作られた老舗の定食屋。

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お品書きには「えのは」と呼ばれる、聞き覚えのない魚の名前の背ごしや唐揚げといったメニューの名前が目につく。

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透明度の高い清らかな店の前の養殖池には、美しい小魚がたくさん泳いでいる。

この魚は、大分県をはじめとした九州の一部の地域で「えのは」と呼ばれているアマゴの正体。

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数が少なく乱獲も多いため、幻の魚と称されるだけでなく「渓流の女王」と呼ばれることも。


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■「女王」の名にふさわしい姿

命水苑では、そんな「えのは」を独自に養殖しておりボリューム満点の定食が食べられる。

塩焼きをメインにした定食は2000円(税別)。

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大ぶりで、カラッと焼き上げられている姿は美しく食欲をそそる。

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臭みはなく、ふんわりと香ばしく上品な香り。店員さんいわく、塩焼きが最も「えのは」特有の味や香りを楽しめるという。

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腹部を中心にぎっしりと身がつまっており、食べごたえ十分。わずかな塩気で、魚本来の旨みやふんわりとした食感が贅沢に感じられる。

秋口がいちばん脂のノリが良いというが、春先の「えのは」のまろやかさも「女王」の名にふさわしい。


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■鮮やかなにじますも

セットに付いてくる「にじますの洗い」も捨てがたい。

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店の立ち上げ当時から、「えのは」と共に綺麗な水で養殖されたにじますは、目の覚めるような色合いと美しさだ。

氷水で引き締まった身は歯ごたえ豊かで、自然の甘みが感じられる。噛むほどにジューシーで味わい深い。

刺身用のいけすには、紀州の備長炭を沈めてより綺麗な水質で魚が育てられているそうだ。

環境省「日本名水百選」に選ばれているのどかなこの地で、絶品の川魚グルメを堪能してみては?

【命水苑】
住所:大分県竹田市入田20
営業時間:11:00~18:00(昼)18:00~20:00(夜/予約制)
定休日:不定休

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(取材・文/しらべぇ編集部・大木亜希子

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