海外のマーケットのような風景や試食に行列などFOODEX JAPAN 2017
3月7日にスタートした、アジア最大級の国際食品・飲料展であるFOODEX JAPAN。
42 回目となる今年は、国内外77 ヵ国・地域から過去最多の食品・飲料メーカー・商社ら 3,282 社が参加し、3月10日まで幕張メッセにて開催される。
商用のための展示会のため、一般の消費者が参加できるイベントではないが、広大なスペースに並ぶブースを見て歩いていると、多数の言語が飛び交い珍しい食品の数々に心躍る。
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■海外のマルシェやスーパーマーケットのよう
日本国内のブースの多くも賑わいを見せていたが、なかなか目にする機会が少ないということで、海外メーカーの様子がやはり気になる。
展示ブースは大小さまざまあるが、各メーカーなどの出展者は販路拡大に向けて、限られたスペースの中で展示を工夫し、デモンストレーションを行う。
一般的な商用催事だと、ポスターやパネルがメインで味気ないこともあるが、扱う商品が食品や飲料ということもあって、カラフルで賑わいが感じられた。
オーストラリア産の野菜を紹介するブースでは、海外のマルシェやスーパーマーケットのショーケースのような展示があり、消費者が実際に購入するシーンをイメージさせる工夫がされている。
また記者が訪れた際には、日本でも流行っているチョップドサラダを作るデモンストレーションだったのか、フレッシュな野菜を大量に刻む鮮やかなシェフの手さばきも見られた。
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■試食は人気
実際に味が確かめられる試食をしているブースは、やはり足を止める人が多い。とりわけ肉を焼くと香ばしい匂いが広がり、それに釣られるように人が集まる様子も。
以前、しらべぇ編集部で紹介したプレミアムカンガルー肉「ルーミート」のバセル社も出展しており、鉄板で調理をし始めた途端に行列ができていた。
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■日本の消費者ニーズと売り手のギャップも
日本ではまだ販売されていない商品のいくつかについて、各ブースで話を聞いて感じたのは、販路確保の難しさ。
既存の商品ですらしのぎを削っている中、新たにスーパーやコンビニといった限られた売り場で、商品を置くスペースを確保するのは至難の業だ。
また、すぐにでも欲しいと思うような商品の中には、売り手の思惑と日本人消費者のニーズにギャップを感じるケースもあった。
消費者のニーズが細分化され、多様な商品が求められる現在の日本。さまざまなハードルを越えて、私たちの元に新たなヒット商品が届くことに期待したい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)