結婚式は明るいカツアゲか!?ご祝儀は義理と本音のせめぎ合い
ガールズちゃんねるに上がったトピック「結婚式が嫌いな人、行きたくない人」をきっかけに、ネット上で話題になったご祝儀問題。
相場の金額についても多くの意見が出たが、とりわけインパクト大だったのは、このコメントだ。
「めかしこんで3万持ってこいってさ、もうやってること明るいカツアゲじゃね?と思う」
こうした話になるのも「出さないわけには、いかないでしょ」という、義理とのせめぎ合いがあるからこそ。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,363名を対象に「ご祝儀は出すべきだと思う」人の割合を調査した。
■「出すべき」が6割以上
全体では半数を超える64.0%が「出すべき」と回答。男性は58.4%だが、女性は69.6%でほぼ7割となっている。
式の準備を主導することの多い女性は、やはり「結婚式にはお金がかかる」という実感があるだけに「出さなきゃ」意識が高いといえそう。
性別・年代別で見てみると
唯一半数を割り込んだのが、20代男性の47.7%。次いで少ないのが30代男性52.6%というのを考えると、自分自身の結婚式を経験している割合にも関係しそうだ。
そこで、未既婚で比較すると
未婚者が55.3%に対し、既婚者は71.2%と約16ポイントの開きがあった。
実はここまでの傾向は、既に紹介した「香典は出すべきだと思う」人の割合と重なる部分が多い。「祝儀・不祝儀」と括られることもある、人づき合いの義理だけに同様に「するべき」と考える人が少なくないようだ。
かなり近い流れということで、都道府県別も見ると
・千葉県 70.2%
・神奈川県 70.0%
・大阪府 56.4%
・広島県 58.8%
西側に低い数値が目たち、最高値が神奈川県・最低値が大阪府というのも変わらず、相対的に見ると「義理堅い神奈川県民と、義理に薄めの大阪府民」ということになりそう。
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■結婚式は明るいカツアゲなのか?
実際に「ご祝儀は出すべきだと思う」人に、その本音を聞いてみた。
「親戚の結婚式などは親が一緒に出していたので、ご祝儀の金額自体もイマイチ知らなかったけど、社会人になって初めて友達の結婚式に出るとなったときに愕然としました。
カツアゲとまでは言わないけど(苦笑)、ちゃんとしないといろいろ面倒ってことを考えると、なんか『あとが怖いから払ってしまう』という点では、ちょっと似ているのかも…」(20代・男性)
「あの書き込みにもあったように、女性はご祝儀だけじゃなくて、着るものやヘアメイクなども結構かかるので正直痛い出費になります。『欠席するにも気を遣う』っていうのも、ホント激しくうなずいちゃいました。
心からお祝いしたい気持ちは、もちろんあるんですよ。でも金額が大きいし、自分自身は結婚式をするつもりがないので、結果論としては“明るいカツアゲ”になってる感じですかねぇ」(30代・女性)
「出すべき」出費と思っているし、お祝いしたい気持ちは充分ある――しかし、特に女性は「ご祝儀だけじゃ済まない」事情もあり、金額の大きさからネガティブな本音が出てしまう面もあるようだ。
ちなみに書き込みをした人の中には、「今やる側で招待しているけど、このトピ読んでて結婚式自体やるのをキャンセルしたくなった…」というコメントも。
ネガティブな本音はあっても、それは気持ち全体の一部分。招待する側に願う大きなポイントはきっと「参列して良かった、来て楽しかった」と思える、幸せな結婚式を挙げてほしい――のはずなので、ぜひそこをがんばってもらいたい。
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(文/しらべぇ編集部・くはたみほ 参照:ガールズちゃんねる)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年2月24日~2017年2月27日
対象:全国20代~60代の男女1,363名(有効回答数)