侍ジャパン快進撃!野球一色の日本に送る「野球特撮作品」3選
こんにちは、モノブライトのベース、出口です。
WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)、15日に行われた対イスラエルを快勝で飾った日本は、1次ラウンドに続き2次ラウンドも3戦全勝で準決勝進出を決めました。
世界一の座を射程圏内に捉え、その上ここまで無敗となれば、応援する私たちの手にも俄然力が入るというもの。日本中が22日に行われる準決勝を今や遅しと待っていることでしょう。
特撮にも野球と関係の深い作品があることを、ご存知でしょうか? 特撮とスポーツの組み合わせ自体あまり数は多くないのですが、その中でも野球はいくつかの作品で用いられているのです。
「WBC日本頑張れ!」という気持ちで、野球をモチーフとした特撮作品をご紹介したいと思います。
画像をもっと見る
①知る人ぞ知る「野球戦隊」とは
さまざまなモチーフで毎回革新的なヒーローが登場するスーパー戦隊シリーズ。現在は星座をモチーフとした宇宙戦隊キュウレンジャーが放送中です。
他には動物、乗り物、日用品など、私たちに馴染み深いものがモチーフとされていますが、実は野球がモチーフになっているヒーローが存在します。正確に言うと「存在するはずだった」と言ったほうが正しいのですが。
そのヒーローは、科学戦隊ダイナマン(1984年放送)です。
野球のやの字も見られませんが、注意深く見てみるとスーツのデザインは半袖状に色分けされていて、野球のユニフォームに近いデザインになっています。マスクのバイザー上部には、帽子およびヘルメットのツバのようなデザイン。
なぜここまで野球選手を連想させるデザインになっているかと言うと、ダイナマンは企画段階では「野球戦隊」として製作されていたから。企画途中で現在の科学戦隊に変わったのですが、野球戦隊の名残がスーツやマスクに残っているのです。
もし野球戦隊が実現していたら、一体どんなヒーローになっていたのか。ワクワクするような想像をかき立てられますが、もしかすると今後野球をモチーフにしたスーパー戦隊が登場するかも知れませんね。
関連記事:EXIT兼近、トイレで小学生に正体がバレてしまう 「そいつもEXITだ!」
②ヒーローだけじゃない! 野球を愛しすぎた怪人
スーパー戦隊シリーズの元祖「秘密戦隊ゴレンジャー」には、恐ろしいものからどう見てもギャグにしか見えないものまで、じつにバリエーション豊かな怪人が登場します。
その中でも、特に人気のある怪人が第53話「赤いホームラン王!必殺の背番号1」に登場する野球仮面です。
見た目は野球の硬球に目玉がついただけ、というシンプルな怪人ですが、これがなかなかの強者。
ゴレンジャーの必殺技・ゴレンジャーハリケーン(ラグビーボール型の爆弾を5人でパスを回してぶつける)を見事打ち返すなど、黒十字軍ダイナマイト打線の名に恥じない戦いぶり(俺の打率は10割だ!の勝ち名乗りもあり)を見せます。
しかし、後の対決で変化球のゴレンジャーハリケーンを三振、頭部にボールが当たり爆死。自分が一体何を書いているのかわからなくなってきますが、これがゴレンジャーの面白いところ。
ゴレンジャー屈指の名(珍?)エピソードとしても有名な回ですので、ぜひ見てみてください。
ちなみに、ゴレンジャーハリケーンを投げる直前「ストレート!」とか「変化球!」とこれから投げる球種を全部言ってしまうゴレンジャーの過剰な正々堂々っぷりも見所のひとつです。
関連記事:武井壮、漫画家・水島新司さん引退を惜しむ 「僕がモデルの漫画描く約束が…」
③ヒーローの生みの親が残した正統派野球ドラマ
特撮の神様と言えば、ゴジラやウルトラマンの生みの親・円谷英二監督ですが、ヒーローの生みの親という点で見ると、仮面ライダーやゴレンジャーを生み出した石ノ森章太郎先生でしょう。
特に70年代以降の特撮作品(主に東映作品)は石ノ森(放送当時は石森)先生が手がけたものが多く、今日につながる重要な下地となっています。石ノ森先生がいなければ、ほとんどの東映作品はここまで輝きを得なかった、と言っても過言ではありません。
そんな特撮ヒーローの生みの親・石ノ森先生が原作を手がけたドラマが「がんばれ!レッドビッキーズ」です。
1978年に放送されたレッドビッキーズは、特撮好きにもほとんど知られていない作品。その理由は当然と言えば当然「特撮作品じゃないから」です。しかし、特撮どうこう関係なしにレッドビッキーズはとにかく面白い! それに尽きます。
ストーリーは、野球を愛する野球部マネージャーの女子高生が「女はベンチに入るな!」という発言に反発し退部。野球への思いが捨てきれず自らが監督となって少年野球チームを結成します。
初の試合で30点を取られるなど、史上最弱チームとして出発するも最終的にはリトルリーグの優勝チームに成長していく。
落ちこぼれチームが主役の野球ドラマと言えば森田まさのり先生の野球漫画「ROOKIES」ですが、それよりも20年先んじる形で爽やかな感動と楽しさが描かれています。
特撮ファン、特に石ノ森作品が好きな方は押さえておかなければ通とは言えない作品と言えるでしょう。
関連記事:山田裕貴が感じる30代の俳優としての責任感 「ここからは本物しか残れない」
■チームワークのその先にある勝利
野球と特撮、一見共通している点が見られない両者ですが、一番大切な「チームワークで戦う」という点が共通しています。
チームはひとりのために、ひとりはチームのために。例えば仮面ライダーはひとりで敵陣に乗り込みますが、たったひとりで戦っている訳ではありません。なぜなら、その背中には全力で応援する私たちがいるからです。
22日、侍ジャパンと共に日本中が全力で戦う。優勝まであと少し。全力で応援しましょう。
・あわせて読みたい→地球外生命体発見!?注意しないといけない、宇宙人との付き合い方
(文/モノブライト・出口博之)