のび太の定番お手伝い!若者の草むしり離れが進む理由とは
『ドラえもん』を観ていると、よくのび太がお手伝いで草むしりをさせられているシーンが出てくる。しかし現在では、草むしりをする機会がない人も多いだろう。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,332名に「草むしりについて」の調査を行なった。
その結果「家のお手伝いで草むしりをしたことがある」と答えたのは、全体では57.1%だった。
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■若い世代で草むしり離れが起こる理由
年代別では、20代から30代の若い年代で少なくなっている。
お手伝いで草むしりをしたことがない人に話を聞くと、日本の住宅事情が見えてくる。
「実家はマンションなので、草むしりするようなところがない」(20代・男性)
「庭があるような、広い家ではないので」(30代・女性)
コンパクトな住居が増えたために、草むしりをする環境がなかった人が多いようである。
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■都会での草むしり離れ
住んでいる地域でも、大きな差がみられた。
近畿よりも中国のほうが、約23ポイントも多くなっている。やはり都市部のほうがマンションや団地などに住む人が多く、また一戸建てでも庭がないところが多い。
「のび太の家は貧乏の設定だけど、都内なのに小さいながらも庭がある。うちは野比家より狭いし、草むしりをする庭もない」(30代・男性)
『ドラえもん』が描かれた時代からは、大きく住宅環境が変化しているので無理もない。一方で地方に住んでいた人には、こんな悩みも。
「実家では、草むしりというレベルでない雑草が生い茂っている。びっくりするほど、成長も早いし。のび太みたいに中腰でむしっていたらきりがないので、親が定期的に草刈機で刈っていた」(20代・男性)
これから先、さらにお手伝いに草むしりをしたことがない人が増えると考えられる。面倒はなくなるが、少し寂しさを感じてしまうのはなぜだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・ニャック)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,332名 (有効回答数)