国民の2割!本気で自殺を考えたことがある人の特徴を調査すると…
厚生労働省の『平成28年度自殺対策に関する意識調査』によると、これまでの人生のなかで本気で自殺したいと考えたことがあると回答したのは、20歳以上の男女の23.6%にのぼることが報じられた。
意識調査は2016年10月に全国の20歳以上の男女2,019人(有効回収数)に実施。自殺したいと考えた経験のある人は、前々回(2008年2月・19.1%)や前回(2012年1月・23.4%)より増えており、SNSなどでも話題になっていた。
しらべぇ編集部でも、全国20~60代の男女1,344名を対象に、同様の調査を実施し、自殺したいと考えたことがある人について、特徴などをくわしく調べてみた。
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■自殺を考えたことがある 30代女性に割合が高い傾向
しらべぇの調査では、27.4%が「本気で自殺を考えたことがある」と回答。年代・性別では、30代女性が41.0%と割合が高い傾向にある。
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■オタクやコミュ障に多い傾向
回答者の特徴や嗜好について集計してみると、「自分はオタクだ」と回答した人で、自殺を考えたことがある割合が4割と高い。
今回の厚労省の意識調査で、自殺を考えたことがある人に、どのように乗り越えたかを尋ねると「趣味や仕事など他のことで気を紛らわせるように努めた」(36.7%)と答えた人が一番多かった。
オタクであることは、自殺を考えたことがある人にマイナスではないように思える。
一方で、「コミュニケーションが苦手」な人も、自殺したいと思ったことのある人の割合が高い。
乗り越え方の調査でも、「家族や友人、職場の同僚など身近な人に悩みを聞いてもらった」(32.1%)と回答した人は多いが、コミュ障の場合はなかなか周りに打ち明けられないこともありそうだ。
2009年以降の自殺者数は減少傾向にあるが、2015年は、2万4千人余りが自ら命を落としている。
厚労省では電話相談窓口の開設やインターネットへの情報発信を通じ、啓発活動を続けている。悩んでいる人からの直接の相談だけでなく、その周囲の人からの相談も受け付けているとのこと。気になることがあれば、利用してみよう。
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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋 参考/厚生労働省、平成28年度自殺対策に関する意識調査)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代の男女1,332名(有効回答数)