710万円騙し取られた主婦に批判殺到 女優になるため娘に借金も

TBS系『実録!犯罪列島2017春』で詐欺師に710万円騙し取られた主婦がスゴい。

2017/04/20 19:00


詐欺
(thavornc/iStock/Thinkstock)

「オレオレ詐欺」「還付金詐欺」など、次々と新種が生まれる詐欺の世界。人の人生を踏みにじる行為は、断じて許されるものではない。

しかし、冷静に見たとき、被害者のほうに「危機意識の薄さ」を感じざるを得ないケースもあるようだ。19日に放送された『悪者は絶対許さない!!実録!犯罪列島2017春』(TBS系)でのとある事件が話題になっている。



■夢を巧みに利用し大金を騙し取る

この日、番組では黒嶋と呼ばれるひとりの詐欺師と、被害女性・弁護士たちの攻防を放送した。黒嶋はドラマプロデューサーを名乗る男で、温泉地を舞台にした架空のドラマ企画を立ち上げ、勝手に実在の監督の名前を企画書に載せた上で、女優になりたいという女性たちの夢を利用。

その後、ノルマとしての費用や、映画化のための費用などと言って、お金を振り込ませたという。メインで登場した50代の美人主婦は710万円もの大金を支払ったそうだ。


関連記事:コロナ禍で新たに横行している詐欺手口 耳を疑う内容のケースも…

■ネット民のツッコミ殺到

決して許されない、悪の所業。しかし、視聴者からは被害女性へのツッコミが相次ぐこととなった。というのも、その詐欺の背景がこうだったからだ。

・振込回数は22回


・メールだけのやり取りで黒嶋とは直接会ったことはない


・ドラマの放送枠は3分×4回分で、映画化されるとは考えにくい


・女性はドラマ出演のために周囲の人から借金。結果、返済できておらず、黒嶋に「あなたのせいで人間関係も崩れた」と主張


・だが、周囲の人に「詐欺だよ」「騙されてるんだよ」と言われても支払い続けていた


・娘の金も借りてしまい、学生ながらも空いている時間、足をパンパンにさせながら働いている


・娘のピアノも売り、沖縄旅行も諦めることに


もちろん、悪いのは騙す側である。しかし、一度も会ったことがない相手に700万円もの大金を払い続け、挙句の果てには大切なピアノまで売ってしまう……その行動に、危機意識の薄さを感じざるを得ない人も多数いたようだ。

中には「毒親では?」という声もちらほら。悪意がなかったとは言え、娘の所有物にまで手を付けるのは、たしかに「度が過ぎている」と言われても仕方ないのかもしれない。


関連記事:『バイキング』松嶋尚美、ネット詐欺に遭遇し困惑 「マジのやつじゃん…」

■詐欺被害経験者は2割強

詐欺グラフ


ちなみに、しらべぇ編集部の調査では、「詐欺にあったことがある」と答えた人は全体の22%となっている。

被害額にもよるが、詐欺の被害にあうと経済的にも精神的にもダメージを受けるもの。「おいしい話」「冷静に考えてあり得ない話」にはくれぐれも注意するようにしたい。

・合わせて読みたい→音楽ライブでの「ダイブ」により女性客重症 悲痛なツイートに波紋

(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo 

  調査期間:2017年1月20日~2017年1月22日

  対象:全国20~60代の男女1400名(有効回答数)

詐欺女優逮捕毒親
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング