稀勢の里が5月場所に出場決断!大横綱への期待が集まるもやはり不安が…
横綱・稀勢の里が5月14日から始まる5月場所に出場すると発表。肩の負傷を押しての出場に、心配する声も浮上している。
14日から大相撲5月場所が開幕。注目は先場所肩を負傷しながらも2場所連続優勝した横綱・稀勢の里だろう。
場所前の稽古総見を欠席したため、大事をとっての休場も囁かれたが、出場を決断。その取り口が注目されている。
■3月場所で奇跡の逆転優勝
高い勝率を誇りながら、肝心なところで負けてきた稀勢の里は、長年「勝負弱い」と揶揄され続けてきた。
さらに横綱昇進についても「1回だけの優勝では早すぎる」などと一部では異論が囁かれ、よくも悪くも「色々と物申される」存在。
そんな雑音を黙らせたのが、横綱として初めて臨んだ3月場所。千秋楽の取組で照ノ富士に勝利して、決定戦に持ち込む。そして逆転の小手投げが炸裂し、優勝をもぎ取ったのだ。
そこにはかつて「勝負弱い」と揶揄された姿はなく、まさに「横綱」にふさわしい「強さ」を感じさせた。
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■大横綱への期待が高まる
待望の日本人横綱である稀勢の里には、ファンから千代の富士や貴乃花のような、「大横綱」になってほしいという期待の声がある。
しらべぇ編集部が全国の相撲ファン262名に「稀勢の里が大横綱になると思うか」を調査でも、61.5%が「大横綱になると思う」と回答。
期待の高さがこの調査でも如実に現れる結果に。
ちなみに、大関時代の2016年8月に「稀勢の里は横綱になれると思うか」聞いた調査では、「なれる」と答えた人はわずか22.5%。
わずか1年足らずで、その評価を劇的に変えたといえる。
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■相撲ファンに聞いてみた
相撲ファンのBさんに聞いてみると…
「正直横綱になっても苦戦すると思っていましたが、先場所の奇跡的な優勝は素晴らしかった。横綱にふさわしい勝ち方だったと思います。このままの調子で行けば、大横綱になるかもしれません。
ただ、肩の負傷を押しての優勝でしたので、完全に治りきる前に場所に出るのは、古傷になる可能性が高く、今後の相撲人生に暗い影を落とすことになるかもしれません。大横綱への障害にならなければいいのですが…。
個人的には今場所は休むと思っていたので、出場すると聞いてビックリしています。これも責任感からなのでしょうが、くれぐれも無理をしないでほしい。体調管理も横綱の仕事ですから」
肩の負傷が心配な5月場所の稀勢の里。どのような相撲を見せるのか、注目される。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20代~60代の相撲ファン262名(有効回答数)