絶賛される映画「ピンと来ない経験」ある?批判しにくい空気に嫌悪も

SNSや口コミで評判の映画やテレビを観ても「言われているほど面白くない」と感じた経験があるか、調査を実施

2017/05/30 08:00


(liza5450/iStock/Thinkstock)

昨年大ヒットした映画『シン・ゴジラ』『君の名は』は、SNSを中心に口コミで評判を呼び、観客を多く動員した。

今年の米アカデミー賞で最多6部門を受賞した『ラ・ラ・ランド』も同様に、絶賛コメントの多さが目立つ。

一方で、「絶賛されすぎて批判しにくい空気」に対する嫌悪感への意見も目にすることが増えた。

https://twitter.com/namigogon/status/843778769106034688

しらべぇ編集部では、全国20~60代の男女1,344名を対象に、「周りで評判になっている映画やテレビを観ても、ピンと来ないことが多い」か、調査を実施した。


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■「周りの評判と一致しないことが多い」4割

結果、全体の40.3%が周りの評価と違いを感じることが多いと回答した。

性別・年代別では、男女で傾向が異なっている。男性では、30代、40代が45%を超え、比較的高い一方、60代が27%台と低い。

女性では20代の過半数と多数が「周りとズレている」と感じているようだ。


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■「多様化の時代」から「批判しにくい空気の時代」へ

大ヒットタイトルでさえも、「自分は面白いと感じなかった」と思うことはもちろんあるだろう。

Twitter上で、批判しにくい空気の違和感についてコメントしているツイートを拾っていくと、批判に対して噛みついてくる人の多さについて、つぶやいている人が多く見受けられる。

それは、映画にかかわらず、アニメやゲームなど作品全般にも通じるようだ。

一方で、的外れな意見で批判する人が目立つとのツイートもあった。

インターネットが普及することで、「多様化の時代」と呼ばれることも多い。実際4割の人が「周りが言うほど面白くない」と思う作品に出会っている。

しかし、SNSが登場したことによって、周りに合わせる空気が生まれる状況が増えている。多様化以前の時代に逆戻りしていると考えると、とても興味深い。

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(文/しらべぇ編集部・小河 貴洋

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo

調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20代~60代の男女1,340名(有効回答数)

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