彗星が激突の話も!? 幅広い支持も女子にはイマイチの時代劇
大河ドラマだけでなく新作映画にも多い時代劇は幅広い人気だが、女子はちょっと苦手なもよう
6年ぶりに復活する『水戸黄門』や『暴れん坊将軍』『遠山の金さん』『必殺仕事人』など、長年親しまれているシリーズも多い時代劇。
ちなみに『暴れん坊将軍』は、ネットでも大きな話題になった第9シリーズ第19話「江戸壊滅の危機!すい星激突の恐怖」・通称「彗星回」ほか、再放送で盛り上がる神回も。
また、近年は時代小説のブームも定着しており、映像化が期待される作品も多いことから、今後も時代劇のニーズはありそうだ。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,340名を対象に「時代劇は好きか?」という意識調査を実施した。
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■高年収は時代劇が好き?
全体では「大好き」7.1 %と「まあまあ好き」31.5%で「好きな人」が38.6%、「あまり好きではない」39.2%と「嫌い」22.2%で「好きではない人」が61.4%と、時代劇の支持層は半数以下という結果に。
「好きな人」の男女別では男性42.7%に対して、女性は34.5%。男性は20代~40代が3割中盤から4割弱、50代がほぼ半数、60代54.5%という構成。
一方、女性は30代~60代が30%台中盤から4割強と比較的狭いレンジに収まる中、20代だけは21.8%とかなり低い数値となっている。
なお経営者トップの本の好みで、時代小説が挙げられることがあるが、時代劇は高年収の人に好まれるのだろうか?
「300万~700万円未満」も40.7%と4割を超えるが、「700万~1000万円未満」41.8%、その上の「1000万円以上」では43.6%。
いずれも半数を上回りはしなかったが、年代が高めの男性が好む傾向と合致するせいか、それなりの割合で「時代劇が好き」という結果に。
20代女子の支持は低めだが、時代小説や時代劇の話題は年長者や高年収者向けに、押さえておくと便利な話題といえそうだ。
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■勧善懲悪や人情ものが魅力
実際に「時代劇が好き」という人に、話を聞いた。
「おじいちゃん子・おばあちゃん子で育ったので、時代劇はよく一緒に観ていました。同年代の子は確かにあんまり観ていませんでしたが、勧善懲悪ものってスッキリするし、いわゆる“お約束”な展開は、意外とクセになるんですよねぇ。
そういう定番系以外に、今はやってませんけど『大奥』のシリーズは、好きでした。ドロドロしているけど、あれは楽しめたなぁ」(30代・女性)
「時代劇は型があって観やすいです。設定が現代だと『え? そこでそんなこと言うの?』とか、『そんな風に思うなんて、全然共感できない』とか、いろいろ雑念が入るんですけど、時代が違うと考え方も違うと思うせいか、気にならないところもあるかな。
殺陣などの派手なシーンもいいけど、江戸時代が設定のものは人情ものとか、人間同士の思いやりが感じられる話も多いですし、市井の人が助け合ってる雰囲気って、時代劇ならではでいいですよね」(40代・男性)
時代劇はセットや美術・衣装など、現代劇に比べてコストがかかり、制作費の関係から「昔に比べて、なかなか企画が通らない」といった制作サイドの声も聞かれる。
しかし、古き善き日本の文化や歴史について、気軽に楽しめる形のひとつがドラマでもあるだけに、新たな人気シリーズの誕生にも期待したい。
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(取材・文/しらべぇ編集部・くはたみほ)
調査期間:2017年4月21日~2017年4月24日
対象:全国20代~60代の男女1340名(有効回答数)