日本で唯一、新潟にある『清酒学校』 校歌まであるその情熱が凄すぎる
日本酒づくりを学ぶための教育機関、『新潟清酒学校』。その入学式に密着取材。
新潟県は、「魚沼産コシヒカリ」を誇る日本一の米どころ。それだけでなく、米からつくられる数々の銘酒のふるさととして、よく知られている。
実際、本醸造や純米酒、吟醸酒などいわゆる「特定名称酒」の出荷量や1人あたりの清酒消費量は、全国一だ。
そんな新潟には、酒づくりを支える全国でも珍しいシステムがある。
画像をもっと見る
■日本で唯一の「清酒学校」
『新潟清酒学校』は、1984年に誕生。新潟県酒造組合が、「越後杜氏」として長い歴史を持つ酒造技術者を育成するためにつくったものだ。
年間およそ100時間の授業があり、各蔵元から推薦された1学年20名ほどの生徒たちが3年間にわたって酒づくりの技術や微生物についての科学、製造設備などについて幅広く学ぶ。
7月11日、34回目となる入学式が新潟市内のホテルで行われ、しらべぇ編集部も取材に訪れた。
関連記事:JR岡本駅トイレで女子高生が切りつけられる 犯人逃走中で周辺は厳戒態勢
■先生は現役バリバリの技術者たち
この学校に入学を許されるのは、酒造会社で勤務経験があり、その推薦を得た者だけだが、教える人たちもそれぞれの蔵の熟練した職人や醸造試験場の研究者たち。
一般的には、ひとつの蔵の中で杜氏から蔵人たちへと伝わっていく技術を、新潟ではオープンに共有して、次の世代を育てているのだ。
入学式には、各蔵などから先生たちも集まり、祝辞を贈った。